Bunkoh Style -WorldWide-

世界中の果て(先端)を命懸けで制圧しに行く大冒険コメディロマン

【下ネタ(再)注意】ヤラせて下さい。~チャリ東南アジア一周完結-上-~

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このまま売り続けてみようか、地球に、喧嘩を。


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え?なに?ヤラせてくれだ?倒すぞオメェ。

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大丈夫これ?でもいただきまーす。

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これでも一応は水は使えるんです。


前回

bunkohstyle.hatenablog.com

 

最高の堕落スポットがゆえの、しかばね


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カンボジアを難なく抜け、そのまま真っ直ぐにタイへ戻らずにやって来たのは再びのラオス


道端の商店は、氷をぶち込んだクーラーボックスで飲み物が売られていたカンボジアですが、この国に入るとどこも冷蔵庫が設置されている。貧しいレベルは同等な印象だけど、実際は一人当たりのGDP的にもラオスの方が高いようです。

と言ってもやはり発展率はカンボジアの方が上。ラオスはそもそも人口が少なく(700万人以下、カンボジアはその倍以上)、海にも面していないし、北部は山だらけで世界的に有名な観光資源も少ないから不利な環境ではあるでしょう。

でも、だからこそ静かで穏やかでのんびりした空気が心地良くて、トリコになってしまう旅人も多いんですね。

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ただの濁流じゃねぇか。

国境から少し走ったところで、コーンパペンの滝(Khone Phapheng Falls)なる観光スポット。このコッペパンみたいな滝、あの東南アジアで最長の悠久の河川、メコン川に位置する最大の滝なんだとか。

でも、やっぱ濁流にしか見えない。滝の定義ってなんだろう。「メコン最大の滝」ってのを盛大に売り出したいようで整備は整っており、客はゲートから滝へはシャトルバスで向かう。それゆえに入場料が700円くらい(一泊の安宿代レベル)もするこの本末転倒っぷり。残念ながら行く価値は無いでしょう。

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わざわざラオスを再訪したのは、この先にある島が気になったため。

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(上半分がラオス、下がカンボジア

大きなメコン川の中州にあるシーパンドン(Si Phan Don)と呼ばれる無数の島々。その中のドンデット島(Don Det)のノンビリ感が凄まじいとのことなのです。

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さっそくボートで向かいましょう。

それにしてもこの相棒のチャリをまざまざと見ると、感慨深いものがありますよ。捨てられる運命にあった小汚い彼が、小汚い旅人の僕との出会いで運命が変わり、小汚い者同士でシンガポールからタイを経て、グルっと東南アジアを回ってもっと汚くなる大冒険を演じているのですから。

諸々の故障や事故はあったけれど、ゴミみたいな君がここまでぶっ壊れずに普通に走れているだなんて、誰が想像できたでしょう。何を隠そう、長年税金を納めていない社会のカスである僕自身が一番ビックリしているのです。

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さて、上陸して既にこの空気感。「のんびり」が目に見えるかのように滲み出ている。

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ラオスの中で、いや東南アジアの中でも、最高の沈没スポットの一つと言われているこの島。

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車は通らず移動手段は自転車かバイク。


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現地の人たちの雑談と子供の遊ぶ声と、鳥のさえずりのBGMが島内には流れている。

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宿泊施設はいくつも点在し、僕が過ごしたこのコテージは一泊40,000キープ(約500円)。時期的に雨季のオフシーズンだったため旅行者も少なくのんびり度は更にアップ。

食っては寝て、食っては脱糞して。

今日なにしたっけ?→息した。→新陳代謝した。

てな具合の、悪く言えばゴミみたいな堕落生活、良く言えば何もしない贅沢を堪能できる島でありました。こういうとこで美人な奥さんか彼女と過ごすのが夢の一つですよ、「今日も一緒に息しようね!」って心底幸せですよね。最高の沈没スポットってのは深く納得できる場所でした。



あれ?社会のカスがゴミみたいな生活をしてたらこれ、ただのしかばねのようだ。


神様のイタズラとペニスだらけの遺跡


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え?なに?ヤラせてくれだ?ん〜と、ちょうど俺も溜まってたんだよねってボケが。


堕落した生活になんとか終止符を打ち、次の町へ北上していた時でした。上記の通りです、ベトナムとほぼ同じシチュエーションですね。男性からのお誘いです、走行中に、バイクから。
【閲覧注意】しゃぶらせて下さい。犬を食べさせて下さい。~自転車ベトナム縦断、南部へ~ - Bunkoh Style -WorldWide-


例のごとく現地人でしょうか、まったく英語が話せない彼でしたが、知り得ている英単語を絞り出したのでしょう、僕にこう伝えたのです。




「 I (アイ) You (ユー) Sex (セックス) 。

と。

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この男。たぶんまだ20代前半。こういう展開は2度目だったので僕は落ち着いていました。

試しに、どこでやるん?というジェスチャーをして聞いてみたら案の定、道路脇の原っぱを指差す彼。


「ラブ ユー」


「ユー ラブ?」


これがしつこくてシツコクて、猛アプローチを喰らいながらマジで10分くらい付きまとわれましたよ。それにしても僕に一目惚れだったんですね。

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てか、こういう時に限ってガチでションベンしたくなっちゃうから、これ完全に神様のイタズラですよね。


停車して草むらに入って立ちションをしようとズボンを脱いだ瞬間に勘違いした彼がパックンチョじゃないですか。

ボケが、それが許されるのは美人なお姉さんだけだボケが。それをしてもらえると前もって分かっていたら5日間は溜めておくんだよ俺は。って何を言わすかお前、あ〜あ、女性読者様がどんどん減っていく。










こんなブログで本当に申し訳ないです、ごめんなさい。



それはいいけど(よくねェよ)、頼むからどっか行けーーーッ!!!俺はSEXじゃなくておしっこがしたいんだ!

と日本語でまくし立てたら、この世の終わりみたいな、イッたあとの酷い虚無感みたいなすっごい切ない顔して去ってった。・・・あれ?なんか俺が加害者みたいじゃないか。

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さて、しつこいゲイから逃れた僕が到着したのはチャンパーサック(Champasak)という町。ここはラオスが有する2つの世界遺産の一つ、ワット・プー(Wat Phou)の観光の拠点となる場所です。

それはカンボジアのものと似たような、クメール系のヒンドゥー寺院の遺跡群だそうで、それはそれは興味が無かったですよ。いや、アンコール・ワットよりはあったかな、なぜならラオスの南部へ行く旅行者は多くないから。誰もが行く場所に価値を見出せない残念な性質を持つ僕は、ほんのちょっぴりの期待を胸におもむくのでした。

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これが大正解。ベンメリアもいいけどさ、こっちのほうがよっぽどラピュタだぞ。

なんでしょうこの世界観。曇った空がまた雰囲気を作り、人っ子一人いない静寂が漂う空間はまさにバーチャル。言うなればドラクエの、ラスボス感が醸し出されたその光景は中二病患者にはたまらないシチュエーションですよ。木のトンネルになった石造りの階段を一段一段あがって行く僕はさながら勇者でしょうか。


・・・あ〜あ、ドラクエの主人公が超下品かつ小汚い社会のカスとは、堀井雄二さんと鳥山明先生、ごめんなさい。僕の幼き頃のピュアな精神はいずこでしょうか、何処で道を誤り、心のメガンテ、あるいは心のバルスを唱えて自滅してしまったのか、悲しきかな記憶にござりません。つまりは、先天性のものなのです。

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ちなみにこの道の脇にあるポールのようなものは、例によって男性器だそうですよっ。







今回ばかりはその一本一本のブツについては頑張ってそれ以上広げないことにします、女性読者さまのブログ離れに歯止めがきかねぇので。

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頂上にあったお寺はやはりどれも一緒。

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しかし地平線が壮大ですね。ゲームの世界に足を踏み入れたかのような、秘境感を感じられる素晴らしい遺跡でした。


僕みたいなそれの歴史的背景などなどに興味の無い、景色、見た目、雰囲気重視という分かりやすい単純な旅人は、シチュエーションがすべてなんですよ。これで人がごった返していて太陽がサンサンと降り注いだ状態だったら、何も感じられずにとっとと早退してたでしょう。


次回-下巻-

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