【閲覧注意<下>】犬を食べさせて下さい。~ホーチミン探訪~
前回
*この記事は犬肉の料理の写真を掲載しています。苦手な方はご注意ください。
さて、もう一度気を取り直して、頑張りました。縦断スタートのハノイから28日目、距離にして約2,000km。ベトナム南部最大の都市であり、国内最大の経済都市、ホー・チ・ミン(Hồ Chí Minh)へ到着。このバイクの群れの中を走るスリル、なかなかのものです。
ベトナムの革命家の名が、そのまま町の名前となっています。その英雄は国民からは親しみを込めて、ホーおじさんという愛称で呼ばれるようです。そのホーさんが、あちら。ドーーンと鎮座しています。
(クリックしてもジャンプしません)
あのモニュメントは、世界各地の摩訶不思議で奇妙な建物を集めた「奇界遺産」という写真集の表紙にも使われたやつですね。ちなみにここ、スイティエン公園(Khu Du lịch Văn hóa Suối Tiên)と呼ばれるテーマパークなんです。
ベトナムの経済を支える最大都市の街並みは、首都のハノイと比べると整然として先進的な建物が点在しています。
フランス統治時代に建てられたコロニアル調の建物も多く残ることから、「東洋のパリ」とも呼ばれるそうです。再び出ました、言ったもん勝ちの例え。さすがにパリには遠く及ばないでしょうよ、行ったことないけど。
となると、こちらは「ベトナムの渋谷スクランブル交差点」って感じですかね。パッと見そう見えませんか?
ヨーロッパな建築物と近代的なビルと、中国風な建物が混在したこの町の名は現在はホーチミンとなっていますが、旧名はサイゴン(Sài Gòn)。現地では今でもサイゴンの名のほうが通じるようです。
市内には数多くの教会がありますが、こんな世界的にも珍しいインスタ映え炸裂なピンク色のものも。
これラブホじゃないですからね?タンディン教会と言って内装もすべてピンクだそうです。
決死の隠し撮り。いかがですか、このベトナムの民族衣装であるアオザイをまとったお姉さんたち。美人だしすんごい良い匂いしそう、みんなでラブホ行きたい。すいません。
市内中心部は近代化が進んでいるようですが、少し外れたり路地裏ではまだちゃんとベトナムな雰囲気。
いわゆる観光スポットは教会くらいで、町歩きの楽しさはハノイの方に軍配が上がると僕は感じます。見る分には2泊くらいで十分かも。
さっっぱぁぁーーーーーッ
泊まった宿は連泊で値引いて一泊140,000ドン(当時約700円)の個室。1.5畳くらいの激せまだが個室でこの価格だったら許容範囲でしょう。ドミトリー宿であればもっと安い場所はたくさんあるが、交通費がかからない分、お一人様でストレス無く眠りたいのです。
しかしシャワーの蛇口をひねるとあの有様でまともに浴びれないし、トイレの上にはゴミなのか区別がつかないビチャビチャなトイレットペーパー。これ少し黄色がかってるけど、何の黄ばみだろう。身震いしちゃう。といってもこれくらいだったらもう慣れてますけどね。
テレビはあってもあまり見ないけど、つけてみると案外面白いんですよ。クレヨンしんちゃんが放送されてて、ブリブリ〜!の時のシーンではケツの部分になぜかモザイクがかけられてたり、ケーブルテレビでアメリカの番組のMCがファック!を連呼するシーンでは「ピー音」でかき消されてましたからね。
ベトナムでは下ネタ系が全般的に放送倫理に反するのでしょうか。・・・僕のブログも完全アウトですね。
タイのONE PIECEの放送では、サンジがくわえたタバコにモザイク処理がされてたりします。これに関しては韓国も同じく、タバコの代わりに飴をくわえたサンジさんを見られるらしいですよ。子供への影響などで、喫煙シーンをテレビで流すのは世界的に禁止の方向へ動いているようです。
犬を食べてみた。
さて、特に何をしたわけでもないホーチミン滞在ですが、日本には無いこんな珍味を頂きました。これまでちょくちょく目にした、犬の看板を掲げたお店。
そうなんです、ベトナムは中国の影響から、犬のお肉を食べる風習が未だに残っています。やはり国境を接した北部で食べられるようですが、ホーチミンではゴーバップ区(Gò Vấp)というローカル感満載のエリアにお店が点在しています。それらも北部に住んでいた人が出すお店だそうです。
ベトナム語でthịt chó(ティッチョー)、あるいはthịt cầy(ティッカイ)と呼ばれる犬肉は、大衆食堂には置いておらず、基本的には犬肉専門の場所でのみ頂けるようです。
なるほど、納得。ベトナムにはなぜ、野良犬が少ないのか。周辺国ではワンサカで何度も追い掛けられて死闘を繰り返しましたが、この国では追われた記憶がありません。食べちゃうんですかね。あるいはベトナムの国民のほとんどが無宗教なんで、動物を大切にする仏教の周りの国とは違ってガンガン殺処分するのでしょうか。
これは移動中に見かけたもの。自分なりに調べてみたところ、どうやら食用に養殖もされている、ようですが、この犬たちはそれぞれ大きさも毛の色も違うのでやっぱり野犬だろうか。暑さ対策なのか、彼らにも水をぶっ放していました。
さっそく注文してみます。丸焼きにしたものでしょうか、皮がパリっとしています。どこの部位なのかはサッパリ分かりません。
これで60,000ドン(当時約300円)。フォーが30,000ドンとかで頂けるので、少し高めですかね。
お味のほうは、豚肉です。ほとんど脂身で、少し弾力のある豚バラ肉の脂を食ってる感じ。
極め付けが紫色のつけダレ。これが激まずい。オキアミを発酵して作るらしく、生臭さが半端じゃなく吐き気を催すレベル。お好みでライムを絞って食べるようで、やっぱり脂っこさも相まってライム抜きでの完食はかなり困難。後半は少し気分が悪くなってくる。色んな食べ方も部位もあるはずだけど、とりあえずこのタレが厄介すぎる。
それにしても、気分が悪くなるというのは、もしかしたら犬への罪悪感もあるのか?というと、それは完全に否、です。大切なワンちゃんと暮らしている方には酷な現実かもしれませんが、これが「文化」であり「人間」なんです。
ちなみに僕は犬が大好きですよ?野良ワンコをナデナデしたくて手を出したら噛まれちゃったくらい。↓↓
犬を食べるなんて残酷、可哀想、そう思います?
これも移動中に見掛けたもの。豚さんですね。犬はダメで彼らはいいの?って話になってきます。すべてのお肉を食べないにしても、野菜だってちゃんと生きてるんですよ。食べるということは、命を頂くこと。できる限り好き嫌いせずに残さず頂く。感謝の気持ちを持っている人は決して食べ物を粗末にしないし残しません。それが、僕らに出来る彼らへの唯一の償いではないでしょうか。
ちなみに犬食の風習は残っているものの、ベトナム人も犬を飼う人が増えてきているらしく、特に若者は好んで食べる者は少ないそうです。
・・・さて、文字数が膨れてきたところで今回はおしまいにしようと思うのですが、これだとどうもBunkoh Styleっぽくない生真面目な内容での終了になるので、そうですね、、、
あ〜、このお姉さんたちとラブホじゃなくて林の中でもいいから5Pしたい。すいません。さようなら〜。
次回