<上巻>【予防接種:病院での喜劇!!】もしもタイで犬に噛まれたら。
世界は広く、日本には無いウィルスや病気がたくさんある。それを未然に防ぐのがそう、予防接種。これの情報を得るために毎回ほかの旅人のブログを覗くのですが、いっつもなんですよね。
「世界一周 予防接種」って入力したいのに、
こうなっちゃうの僕だけですか?
もうこれ、なんか凄いですよね、ウォォオオーーッ!みたいな。ッシャーーコラァァアア!みたいな。
予防接種のことを知りたいのに、一番初めの検索結果が「生命の限界に迫る〜」ですよ?半端ねェ。
これある意味で予防接種よりも効果的でしょうね、むしろ無敵なんでしょうね。是非とも注入されたい。
ユーラシア<チャリ旅>編 前回
なんて素敵な都市、バンコク
楽勝でマレー半島の縦断に成功し次なる旅路のルート、計画を綿密に立てた僕はバンコクの代名詞、バックパッカーの聖地と呼ばれるカオサンロードのすぐ近くで生活していました。
タイと言えばトゥクトゥク、イカしてますね。マフラーを変えてたり少し改造してたりでそれぞれのドライバーの個性が見て取れて面白いです。
夕方になると広場では凧揚げをする人がたくさん。
これでもかってくらい荘厳なお寺がそこかしこにそびえ立っていて景色は飽きることが無いですよ。
町の移動手段はトゥクトゥクにバス、電車はもちろん、バイクタクシーとそして、
フェリーなんかも日常的に使われるんです。バンコクは世界で最も渋滞が激しい都市の一つでありまして、でも川移動であればそんなの関係無いですよね。
こちらは説明が無いと全然意味分かんないですね。ここはバンコクの玄関口、ファランポーン駅です。
ここでなぜかヘアカットしてたんですよ。この日限定だったようですが。
ズラーっと向こうまで。タダでやってくれるようです。大体オッサンがやってもらってます。新米の美容師さんによる練習の場って感じですかね。あのオジサン大丈夫かな、駅でのヘアカット中にご臨終ってなかなか斬新なパターンですよ。
物価が他の町より上がると言われるバンコクですが、ローカルな場所の屋台では他と変わらないお値段です。
我が国の外食チェーンもたくさん進出してます。日本での大戸屋は庶民派の定食屋さんですが、こちらはちょっとお高めのレストランって感じです。このみぞれチキン南蛮定食で320バーツ(約1,000円)、日本より少し高めですね。ローカルの店では30~50バーツで食べられるので現地の方からしたらかなり高いはずです。
こちらではご飯のおかわりが無料となっておりまして、一杯目は漬物だけで完食しましたからね。まだおかずに手を出してないよってね。結局スタッフも苦笑いの8回おかわりで幕を閉じたバンコクの大戸屋でした。(二杯目はタレを吸った大根おろしのみで完食)
他にはやよい軒、ココイチ、吉野家、一風堂などなど。あとなぜか石川県発祥の北陸を中心にチェーン展開する8番ラーメンなんかもありました。
何度かこんな場所にもお世話になりましたよ。
マレーシアはマラッカでは仏教徒の方たちによる無料の昼食を頂きました。こちらバンコクではインドからのシク教徒(ヒンドゥー教とはまた違う?)の方々による無料の朝食です。どなたでも頂くことができます。
シク教徒はターバンで頭を隠しますが、我々はそれをバンダナで代用です。
やはりインドなのでカレーですよ。日によって違うバリエーションで美味しいです、ご馳走様です。
靴は玄関で脱いで預けるのですが、なんとシク教徒のスタッフさんがそれを返す際に、ほぼ底がそげ落ちた、それもはや裸足じゃねぇか!ってくらいの僕のボロボロのビーサンを見かねて新しいものと交換してくれたのです。
・・・もうなんか至れり尽くせりでかたじけねぇっす。。
あの新しいビーサンを僕に渡す時のおじいさんのニッコリ笑顔。。
これが俗に言う、俺、インドに呼ばれてるのかもしれない。
ってやつですかね。その時は深くそう感じましたね。
→実際呼ばれてなかったインド爆笑紀行はいつの日か。
いやしかしバンコクは面白い町ですよ。広大な広さで散策をすればするほど新しい景色と発見があって奥が深い。まだまだ僕が知らない場所は山ほどあって好奇心が湧き出る素敵な首都です。
これからの計画とルートも決まり、やっとパンク修理セットを手に入れ準備は万端、ウキウキで宿に戻る途中の公園で次の旅に思いを馳せている時に、事は起きたのです。
旅人として前代未聞!?
マレーシアからタイに入ってからというもの、野良犬が急に増えまして、それは恐らく宗教上によるものの一つだと思われるのですが、仏教徒は犬好きなんですよね。タイに限らず特に途上国での野良犬は旅人を困らせます。
ましてや僕が思うチャリ旅の3凶の一つに入るレベルで大敵なんですよ(一つは天候、特に風、もう一つが峠越え)。道の真ん中で昼寝してる大きめの犬とかマジで腹立ちますからね。それがシベリアンハスキーとかだったら一生通れないですからね。
今回はチャリでもなんでもなく、公園でまったりしている際に起きちゃったんです。
ふぅ。毎度浴びるこの場所からの川の風が心地良いぜ。
(例のごとく野良犬の登場)
・・・でもなんかいつものと違って少し汚いけど小柄で温厚そう
なんかキミ可愛いらしいな。サワディーカーッ、ほらおいで。
(犬近づく)
お腹減ってるかな。
ははは。よしよ・・し・・・
あれ?
かぷりチョーザッ!!!!!!!!!
・・・ッ!!!!!
つまり、追い掛けられた末に乱闘となり、多少の負傷を負いながらもその死闘を制したんだぜ俺はよ!というバリバリの武勇伝になりうるシチュエーション、でもなんでもなく、
触ろうとして噛まれるというこれ以上無いアホ丸出しの究極の完璧なる喜劇の完成だァッ!!!
バカ過ぎて死にたい。
いやいや、これアカン。
狂犬病という発症すると確実に死に至る病気をご存知だろうか。日本など超先進国では犬の飼い主さんくらいしか馴染みが無いかもしれないが、世界では、特にアジアとアフリカでは毎年6万人がこれで命を落とす途上国では恐れられる病だ。
アカン。死にたくない。誰か助けてください!
ギャーギャー騒いでその辺にいるオイチャンに相談したら、
超冷静に「大丈夫っしょ。」って。
おまえ絶対ひとごとやろソレ。
ビャービャー騒いで大きめの病院探して駆け込んでビャービャー騒いで訴えて。
なんとかワクチンを接種してもらい薬を処方してもらい、その時は事なきを得たのです。その病院にはたまたま日本語を話せる先生がいて非常に助かりました。ラッキーでした。
しかし、いいですか?タイ(など途上国全般)で犬に噛まれるとマジでめんどくさいですよ。
タイでは、野良ねこに噛まれた場合でもワクチンを接種しなければいけないそうです、表向きは。
噛まれたら狂犬病のワクチンはもちろん、破傷風のワクチンも同時に接種されました。
破傷風はタイの現地人が噛まれた場合には2回、しかし外人の場合は3回接種するそうです。ちょっと理由が不明ですが。
日本語を話す看護師さんはそこまで堪能には話せない上に僕は医療英語は理解出来ないので詳細は不明。もしかしたら間違っているかもしれませんすいません。
めんどくさいのは狂犬病のワクチンです。
これは全部で5回の接種が必要なんです。え?んじゃ5日で終わるじゃんって?いやいや。
一度目打ったら次は3日後に、その次は1週間後、その次は2週間後で最後はそれから1ヶ月後って感じで、際どい間隔を空けなければならないのです。破傷風も然り。
病院でこんなカードを渡されましたよ。
それぞれの日程でワクチンを接種したらサインを頂くカードです。
スタンプラリーかよ。
これはもう全部コンプリートした際に撮った写真ですけどね。今やこれ宝物ですよ。
持ってる人って限りなく少ないでしょ、旅の思い出の永久保存版。
「ダカラ、アナタ ハ バンコク 二 イナキャ イケマセンヨ。」
そりゃそうなりますよね。ワクチン接種を完遂するまで僕はバンコクを出られない。
いやいや、俺は旅人なんだ。さすらいの。行かなきゃならない。2ヶ月間も閉じ込められるなんてたまったもんじゃないです先生!なんとかなりませんか先生!
「・・・ウ〜〜〜ン。」
<下巻>に続く。