Bunkoh Style -WorldWide-

世界中の果て(先端)を命懸けで制圧しに行く大冒険コメディロマン

【腹筋崩壊】ゲロ祭り開幕!〜エチオピア劇場2〜

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ちょぉぉぉぼぉぉぉおおおーーッ!!!



・・・!!!


うわッくっせマジでくっっせテメェまじかよ臭ッ!!!


「ニワトリおばさん」が「妖怪ニワトリ嘔吐ババア」に進化した!!頼むからもう降りてくれ!


前回

bunkohstyle.hatenablog.com



2017年9月30日〜


気候は素晴らしいが残念ながら全然好きにはなれなかったゴンダールをあとにし颯爽と南へ前進。

次に向かうはここから約180kmのバハルダール(Bahir Dar)という町。あっさりと70ブル(約280円)でボッタクリ無しと思われる運賃のミニバンに乗り込みます。

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乗車率は80%から出発しましたが、あれよあれよと一気に120%。

実際の用途がよく分からないものを椅子にした僕の目の前の男性。隣の水色の人は「ちょっくら頼みやす〜」って感じで乗り込んで来たオバサンで、元気なニワトリとお供です。そいつを何の気無しに断りもせずに僕の靴の上にボサァッ置いてきましたからね。

まぁいいんですけど、でも靴の上に脱糞でもされたら僕が責任持って逃がしちゃいますからね。



さて、山道をクネクネと2時間ほど走ったところで事件発生です。

そうです、このニワトリおばさんの大放出セール勃発で車内は騒乱と化したんです。
何の前触れもなく右のドアの方へチョボぉおッですからね。もちろん僕の前の男性はズボンに被弾、心の底からお悔み申し上げたい。

もう臭くてクサくてたまらない。そりゃそうですよ、嘔吐物は臭くて当たり前ですが、
でも見えちゃったんですよね、見ちゃったんです。




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しっかり噛めよッ!いやお前、ただでさえ酸っぱいインジェラと胃酸がコラボっちゃったらお前、たまんねぇですよ。いやもうね、たまんねぇって。未消化のインジェラってお前、トラウマだよバカ、慰謝料出せ。


更にはですよ、


てめぇで持ち込んだニワトリさんがてめぇのゲロをついばむという完璧なるコメディで腹筋崩壊。


おばさんからしたらちょっとした地獄絵図じゃないですかね。マジで腹痛いんですけど。


なぁばあさんよ、このニワトリさんってアンタの今夜のディナーなんでしょ?そのニワトリさんがさぁ、え?なに?今夜じゃなくて明日だ?どっちでもいいよお前。その食わんとしているニワトリさんがアンタの内部から出てきたものをついばんでいる光景を見て何を思うんです?

ある意味すごい食物連鎖というかサイクルですよね。

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騒乱によりもちろん緊急停車。被弾したオジサンは苦悶の表情でうめきながら一目散に近くのお店へ飛び込み水洗い。オバサンは「はぁ〜!スッキリ!ゲロも邪気も全部出したった〜♪」ってな感じでハツラツとした表情でそこらへんに生えていた雑草をむしり採ってそれで自分の産物を掃除。


気持ち悪くなって吐いてしまうのは仕方がないとはいえ、でも必ず前兆というものがあるじゃないですか、だからビニール袋を用意するだとか、隣の男性と席を替わるとか、そっち窓があるんですから。そういう方法を思い付かなかったんですかね、小学生かよ。

本人は出し切ってスッキリかもしれないけど、こちとら不愉快極まりないですよ、ごめんの一言も無いですしね。エチオピアの言語では言ったのかもしれませんが。外人の俺にもソーリーくらい言えるだろ?


ちなみにこの妖怪ニワトリ嘔吐ババアの目の前の座席の下に僕のバックパックが収納されていたんですが、なんとか不慮の惨事は免れました。これ荷物の上に大還元セールを丸ごと投下されたら損害賠償じゃ済まないですからね、死刑ですよ、上告不可。


しかし不思議なのが、普通は捕らえられた家畜やニワトリって、緊張とかで餌などは食べないと思うんですけど、どんだけ空腹だったんですかね。足を縛られた状態でついばんでたんですよ。これから待ち受ける恐怖など微塵も感じず、大丈夫っしょみたいな、楽天家のニワトリさんだったんですかね。

でも彼にとって最後の晩餐が主人の未消化のインジェラだとしたら、切な過ぎて涙が出そうです。

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5時間ほどで到着したバハルダール。

ここはナイル河の一部の源流となる湖のほとりの町ですが、と言ったって見た目はただの何の変哲もないデカイ汚い水たまりであって、要は面白くもなんともない町でした。ツアーで近郊にある滝などを楽しむ場所のようです。
明日朝にはここから一気に首都であるアディスアベバへ向かいます。

ホテルはたくさん点在していますが、WiFi付きの安宿は少なかったです。
エチオピアではドミトリー(相部屋)の宿が無いので一人旅は高く付きます。一泊大体200ブル(約800円)以下でWiFiがあれば良宿ってとこでしょう。

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しらみ潰しに宿を当たりましたがNGG Hotelってとこに落ち着きました。

「グッドスピードのWiFi付きだぞ〜!」とのことでしたが、それは滞在中に一切使うことは出来ませんでした。疲れて確認を怠った自分が悪いのですが、それってある意味詐欺ですよね。


あとで知ったんですがこのホテルはブッキングドットコムに掲載されていたんです。評価も10点満点中の6ポイントと低い水準。そりゃそうですよ、部屋は綺麗めなんですが、なぜか室内はほんのりチーズの匂いがするし、それにちょっと見にくいですが、右の椅子に置いてあるもの、何か分かります?

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片方の電池が抜かれた内臓剥き出しのテレビのリモコンさんが無造作にうつ伏せに倒れていまして、これホテルの人は、というか掃除のおばちゃんでしょうけど、大事なお客様が部屋に入るなりこれを見てどういう気持ちになるかとか、考えないんですかね?

チャンネルはテレビ本体で替えてね、これは使えません、ざんねーーん!

って感じの無言のメッセージなんですか?

あるいはリモコンさん本人によるダイイングメッセージなんですかね、でも犯人は掃除のおばちゃんでしょ?事件が全然謎に包まれてないんですけどね。


ったく、これでよく堂々とブッキングドットコムに載せられるよな。評価とか一切気にしねぇのかな。
そもそもホテル名のNGGって自虐なの?宿泊NGのホテルでしょこれ。

WiFiが一切使えずイヤな気持ちになった。】

【部屋に入るなりチーズの匂いがしてイヤな気持ちになった。】

【部屋に入るなり哀れな姿のリモコンを見てイヤな気持ちになった。】


ブッキングで予約してたらこんな感じで即行で辛口評価をぶち込んでやるんですけどね。
そう愚痴りながら用を足そうとしたらですよ、

 

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半分でーす、ざんねーん!って感じの挑発的なトイレさん登場です。

でもこれってある意味で画期的かもしれないですよ、便座の上げ下げ不要で大小ができちゃいますもんね。いやいやいやバカヤロウ、ギリギリ大は厳しい、結局フチの汚い部分に接触しちゃうのでもうこれ無くていい。これきっと10年くらい、いや廃業するまで交換しないんでしょうね、


でもこれはもしかしたら便座さんによるダイイングメッセージなのかもしれな・・・文字数の無駄だからもうやめますね。でもやっぱりもう一度言わせてもらってもいいですか、事件が全然謎に包まれてないやろってね、むしろオブラートに包まれてて犯人は見え見えじゃないですか、掃除のおばちゃんですってば。

【便座が半分で用を足しずらく、イヤな気持ちになった。】

ちきしょう、今すぐ書き込みたい。


しかし電池も半分、便座も半分、室内はチーズの匂いが漂うという、なにか奇妙な事件をも漂っている気がするのは僕の考え過ぎなんですかね。
いや、やっぱりこれは事件でしたよ、その一つ、チーズの匂いについては解明できたのです!

いや〜やっぱ俺の頭ってキレてるなぁ〜!帰国後はこれ探偵イケるんちゃう?ハローワーク行ってみよ。でも高卒でしかも空欄が目立つ履歴書だけど大丈夫なのかなぁ。


それはいいとして、チーズ臭の原因は僕のバックパックにありました!



バックパックに付着した不潔な液体、そう、ゲロが原因だったのです!



そうです!

この事件の犯人は妖怪ニワトリ嘔吐ババアだったのです!



【部屋に入るなりチーズの匂いがしてイヤな気持ちになった。】


いやぁ解決できてスッキリですよ!



くたばれ!!!!


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さて翌日はアディスアベバ(Addis Abeba)へ朝6時発、運賃は140ブルとの情報でしたが、言い値はなんと300ブル(約1,200円)。こりゃおめぇボッタクリもいいとこだぞ舐めんな!と思いきや、乗客も皆300と言うし実際に払っている姿を見ました。

そうやってモタモタアタフタしているうちに良い席は埋まり、無事に背もたれが直角でしかも座席が斜めに傾いていて振動によりちょっとずつ腰が落ちてきてしまう特典付きの一番後ろの席へと案内されました。これで10時間か、修行ですね。。と落胆していたら隣のお兄さんがガムとお水を買ってくれたんです。

イヤな人間が多いこの国ですが、こういう優しい人だっているんですよね。
バハルダールはゴンダールと比べたらおちょくって来る奴もほとんどいませんでした。

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違うオイちゃんからも鳥のエサみたいな食べ物を頂きましたよ。
美味しくはなかったです。皆でワイワイ食べる、というシチュエーションではなかった場合、不味いと言えます。

昼休憩では到着してすぐにトイレへ駆け込んでしまい、戻ると同じようなバスがたくさん停まっていて自分が乗っていたのが分からなくなるハプニングが起きまして、いや大丈夫、同じ同乗者を見れば分かるは・・・ず・・

アカン全員同じ顔。

しかし焦っていたところそれに気付いたドライバーが「おいチャイナ!こっちだ!」と呼びかけてくれて難を逃れられ、更にコーヒーもご馳走してもらいました。

暖かい人も多いのだと安心しましたよ。

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昼休憩を過ぎたあたりからは、路面の悪さにより猛烈な縦揺れの連続で20cm以上宙を舞うことが何度もありまして、ケツの痛さから逃れるため起立する乗客も出るほど。

「あ”ッ・・・あ”〜〜ッ♪」

鳥のエサみたいな食べ物をくれたオイちゃんは大きな振動があるたびに吐息が漏れるというしくみを持っていて笑いが止まりませんでした。

さてはお前、ドMだな?そうだろ?認めろ!大丈夫、俺もだから。はっはっはー!
しかもこのオイチャン休憩中にロバのウンコ踏んじゃったらしくてちょっと臭いんだけど、まぁいっかはっはっはー!


このあまりの揺れに一人のお兄ちゃんが大還元セール!

しかし窓の外に放出というファインプレーでした。偉いぞ兄ちゃん!苦しいかもしれないけどもうちょっと頑張ろうぜ!


道中はそれはそれは素晴らしい絶景が続いていまして、激しい縦揺れの中でも現地人でさえ写真に収めようと奮闘する人がたくさんいました。

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中でもこの窓際の良いポジションに座った女性、見る限り1万画素数くらいの日本ではもうヤフオクでしか手に入らないようなケータイで絶景を捉えようと頑張っていたんですけど、それはいいんですけど、彼女の目の前の窓、分かりづらいですが少し黄色っぽい汚れがありましてですね、そうです。

これファインプレーお兄ちゃんの産物なんです。

それが目にもとまらない程の絶景に心奪われていたのか、あるいは全く気にしない性格なのか、彼女、この汚物越しに写真撮ってましたからね。マッジで吹きましたよ。

「#ファインダー越しの私の世界」

っていうハッシュタグがインスタグラムで人気だそうですが、彼女の場合はこれ、
「#ゲロ越しの私の世界」ですからね。

彼女らの更なる惨劇がコチラ。

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あまりの縦揺れによりファインプレーお兄ちゃんの座席の背もたれが崩壊!

ファインプレーさんはあと5時間ほど背もたれ無しという試練、そしてゲロ越しの私の世界さんは、その倒れてくる背もたれを残り5時間ほど必死に戻すということを繰り返す苦行です。気の毒ですが、頑張りましょう。

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絶景スポットでのトイレ休憩です、なんと気の利くドライバーですこと。
エチオピアはホントにこんな山脈だらけなんでチャリ旅はマジで死にそうです。いやさすがにこの国はチャリは積んでバス移動でしょうかね。


「チンチャイナ〜〜♪@%#$@&*○%♪」

暖かい人もたくさんいるんだと安心していたのも束の間、一人のガキんちょが僕のことが気になって仕方が無いらしくガン見し、更にはこんな感じで大きな声で歌い出す始末。それを聴いてみんな爆笑です、一番後ろに座る僕を見ながら。

ここで僕も一生懸命作り笑顔をかましますけどね、とにかく悲しかったです。特にそれを注意しない親ですね。色々おすそ分けしてくれたオイちゃんも笑ってるんできっと悪気は無いのでしょう。

でもやっぱ、嫌いですこの国♪


「!!!チャイナ!」


なんとか無事に日が沈む30分前にアディスアベバへ到着し安宿のある中心街まで3kmほど歩いたのですが、歩いてる途中にガキから石を投げられましたよ、その石は僕には命中せず少女が被弾してましたけど。どうなってんですかこの国の人間の脳みそは?やっぱ嫌いです、この国♪

そして日曜とあってか人も車も少なく街灯も無く真っ暗で、そこに物乞いが付きまとい腕も引っ張ってくるもんですから結構な恐怖を感じました。暗くなったら大人しくタクシーを使ったほうが良さそうです。

ひとまず駆け込んだ宿で安堵もつかの間、そこで僕を待っていたもの、


それは・・・


次回

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