Bunkoh Style -WorldWide-

世界中の果て(先端)を命懸けで制圧しに行く大冒険コメディロマン

<下巻>【行ってみた】エジプトの歯医者の喜劇!

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前回

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う〜っすらとピラミッドが見えるの分かりますか?基本的に毎日ホコリや砂でモヤってるようです。
これはアップタウンカイロという場所からの眺め。ガイドブックには載っているのかな。

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カイロを一望できる展望スポットはこのようにカフェもあってゆったりくつろげる場所になってます。夜景もさぞ綺麗なのでしょう。

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一つ1ポンド(約6円)のティッシュを売り歩く少女がいました。美人ですね。

貧しい家庭に生まれたのであろうこの子の将来は、どんな道が待っているのでしょうか。不平等で残酷なこの世。胸が締め付けられます。写真は彼女から頼まれたんですけど、ありがとうって一つだけティッシュを買わせて頂きました。


まぁ〜しかしここのカフェの輩がムチャクチャに絡んできて面倒だったんですよ。

まったく英語が話せなくて、翻訳アプリで意思疎通してくるんですが、とにかくセックスの話しかしない。厳格なイスラム教徒の人は婚前での性交渉はダメなんで、そりゃ気になるんでしょうね。

日本人はいつやってもいいんだろ?やったことあるのか?どんな感じなんだ?

とか、更には見せられた翻訳がおかしくて、

「私は、セックスが好きですか?」って。





知らんがな気持ち悪ぃ。


お前が聞きたいのは、「あなたはセックスが好きですか?」だろ?

Yes。



そんなこんなで居心地の良いカイロの滞在は10日にもなってしまいました。


泊まった宿は日本人宿が3つ入ったビルの一番下の階のSultan HotelWiFi、ホットシャワー、キッチン冷蔵庫付きでなんと一泊35ポンド(約210円)です。それほぼタダじゃねぇかってツッコミ入れちゃいましたよ。

ネットで予約できないし衛生面で敬遠されるのか、ほとんど宿泊者はいませんでした。
旅慣れた人なら余裕だと思うし、1階だし、こんなコスパの良い宿めったに無いんですけどね。


エジプトはつい最近になって通貨であるエジプトポンドをUSドル基準にするだかなんだかで、とりあえず猛烈に物価が安い国となっています。インドを超えて、今まで訪れた国で一番安い状態です。そのドル基準に伴ってこれから物価がドンドン上がっていくらしいので、今がチャンスかも?この宿であれば1日500円以内での生活が余裕でできちゃいます。

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たまに店番に来るこの少年もメッチャ愛嬌たっぷりで面白いやつでしたよ。

君の写真を撮りたいんだけどって言ったらこの調子で、セッティングするから待っとけ言われて待ったけど、何の変化も感じられないまま撮影しましたからね。そのセッティング後の写真を載せないという僕の意地の悪さってね。

エジプトの歯医者の喜劇!

ってことで居心地の良さに重い腰を上げて次の町、ルクソールへ行きましょう。
いや、その前に、そうですね、冒頭の歯の件です。

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ガチで欠けたんですよ、サンドウィッチで。到着2日目ですからね?なんなのこのウェルカムサンドウィッチ。幸先の良いアフリカ縦断のスタートですよ、ある意味ロケットスタートですよね。

『欠けた歯 放置すると』

幸いにも痛みが無かったもんで、放置で大丈夫ちゃう?と思うも、ググってみると怖いことばかり。
まだエジプトならマシな歯医者がいるっぽいけど、これが次のスーダンとかエチオピアで痛みが出たら?ゾッとしますよね。

痛い?そうか、いま引っこ抜いてラクにしてやろう♪的な。最悪の場合は帰国ですよね。

だから意を決して行ってみたんです、カイロの歯医者さん。意外にも先進ちっくで綺麗でしょ?
受付けのスタッフは英語を話しませんでしたが、男性のドクターはペラペラで安心しました。


アラビア語は読めないだろうから、とりあえず名前だけ書いて待っててね♪」

分かりました先生!でもですね、

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名前を書く場所すら分かりません。


診療室もとても綺麗で、見る限りは先進的な器具のようでした。
口をゆすぐ排水口の溝には、いくつもの患者の歯が転がっていて身の毛がよだちましたが。

「なるほど、少し欠けているね。患部の写真を撮って見せてあげるね〜♪」

そう言うのでレントゲンを撮るのかと思いきや、先生のカバンからぬ〜〜っと







まさかの一眼レフカメラ登場。
キャノン派かよ!どうでもいいわ。



それでっすか先生??まぁ写ればいいですよね。



「じゃあ撮るよ〜♪」



お願いします先生。




「え〜〜っと。・・こうかな、もうちょいかな。」







「ホイホイ、こんなもんかなと。」







ちゅぴッ




・・・ッ!




先生!ズームのしすぎでレンズがくちびるに当たってます先生!





「おっと、すまん、え〜っとこんな感じかなと。」







「そ〜〜れ♪っと〜」








ちゅぷッ


・・・ッ!先生!また当たってます先生!



てかよく見たら他の患者の唇の跡がレンズに残ってるじゃないですかぁ!きったね!どんだけ下手なんですか先生!しっかりしてください先生!





「ん〜〜っと、っと・・・」







ちゃぴッ





いい加減にしろお前、ちょ、ちゅむ〜っ やめろお前ちょっと、テメェ、おちょくってんですかぁ!









「終わったよぉ〜♪」





・・・治療がじゃなくて撮影がな?どんだけ時間かかってんねん。



そんなこんなでメチャクチャ心配だったんですけど、たいした欠け方じゃなかったのですぐに終わりました。

「怖かったかい?安心してね、詰め物に使った材料はすべてメイドインジャパンだぞ♪ふはへへー!」


・・・それはいいけどとりあえずカメラの練習しましょうか先生?あとレンズ拭いてくださいね?


ドキドキのアフリカ歯科治療の体験でした。
ちょっとカメラが下手過ぎるだけで、しっかり説明もしてくれる良い感じの医師でしたよ。治療費は初診などすべて込み込みで400ポンド(約2,400円)でした。保険無しでこの安さ!

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あとカイロでしたことは次の国スーダンのビザの取得。

国境に近いアスワンって町では半額の50ドルで取ることが可能で旅人の間ではそっちでやるのが主流だそうです。カイロでやる場合は100ドル(約1万1千円)もするし日本大使館の招待状が必要で少し面倒ですね。最新の情報では、アスワンでは150ドルになってたし1週間以上も待った!なんて情報もあるようですが、

2017年9月現在、アスワンで取得する場合は50ドルの3営業日で取れたようです。
出会った中国人バックパッカーからの情報です。

ところで上のパスポートの写真で僕が何が言いたいか分かりますか?
ビザを貼るページですよ、よりによって空白が続く中のど真ん中に貼るバカさ加減。
嫌がらせなんですかね。まぁ別にいいんですけど。

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以上、なかなか楽しめた10日間のカイロLIFEでした。
メトロでは席が空くと、「ここ座りな」なんて声を掛けてくれることが何度もありました。大好きですカイロの人たち。

さぁこれからゴールのアフリカ最南端までガンガン南下して行きますよ。次はルクソールという町までバスで12時間。長いけど大丈夫、僕が乗るバスはVIPバスですからね!


アフリカ縦断の旅、本格スタートです!

次回

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