<下巻>【旅の終わりかよ】世界の果てで恋しちゃった日。
前回
━━━━━━━<アフリカ縦断編>━━━━━━━
なるほど、色が変わってるところから新しく作ったのか。それにしても凄い嵐だったんだなぁ。
え?あぁ、アイザンはいなかったよ。まぁそれは予想出来たことなんです。
彼女とはFacebookで繋がっていまして、
つい最近結婚して子供が出来たこと知ってますので。ずーーーーん。
久々に感じましたね、恋という名のドキドキ感。懐かしかったなぁ。
やっぱ良いものですね、いくつになってもあんなドキドキしていたいですね。
リベンジ達成だ。
ユーラシアの旅においての一番手頃な場所の先端だったけれど、結局3年もかかっちゃったな。
ご覧の通り、果ての先には貨物船やらが散らばっていたりして、果て感が薄いのだけど、
長かったような
あっという間なような
生ぬるい果ての風を浴びながら、その3年間の壮大な冒険の数々を一つずつ整理して思い起こす。
感慨深い到達だ。
さぁ、まだ俺の旅は終わっちゃいない。新しい旅は始まったばかりだ。
アイザンもいないし、もうここに来ることは無いだろう、次の果てが俺を待っている。
アディオス、ありがとう。
がしかし、ここから少々問題です。ククップからタクシーで来る場合、帰りも乗せてもらうために待っててもらうというのが一般的なようですが、僕の場合はどうするか。
スタッフのおばちゃんに聞いてみると、やはりここから2kmほどのタンジュンピアイ村から乗り合いバンがあるようです。が、ここはヒッチハイクでしょということで他の観光客が戻って来るのを待ちます。
が、いつまで経っても来ないので痺れを切らした僕、いいえ痺れを切らしたのはスタッフのオバちゃんでした。彼女がククップまで送ってくれるという喜劇。
「なんとかなる」という根拠の無い自信のようなものは元から備えられていたものですが、それが旅をする上で、「やっぱりなんとかなる」というある程度根拠のある自信に変わったんです。
それに自分の運の強さも相まって、もう怖いものなんて無いんですよ、えぇ。
アフリカこえぇ〜〜行きたくねぇ〜〜
それほどまったりしたジョホールバルでの残りの滞在。
5日間も彼の宿にお世話になったがどうしてもお金は受け取ってくれなかった。
ので、置き手紙と一緒に勝手に机に入れておく。「thanks my best friend」
ジョホールバル最安にして最高のコスパの宿「Memory Guest House」。
左は3年前のやる気の無いオーナーだった時の様子で、右がロジャーがオーナーになってからの現在。
仕切りでプラベートが保たれ、抜群のWiFi、ホットシャワーにキッチン冷蔵庫、セントラルまで徒歩圏内。なのでここに滞在してシンガポールへ観光に行くという少々面倒だがそんな節約ワザもある。実際にそうしてる人います。2017年8月現在は一泊23リンギット(約500円)。
居心地も良すぎて口コミが広がり現在は毎日フルなので、予約して行かないと泊まれないパターンが多いです。
さて、ここからクアラルンプール(KL)まで北上し、そこからエジプトへ飛びます。シンガポールからエジプトだと5万円超え、しかしKLからだと3万5千円ほどという驚きの違い。
ジョホールからKLへはバスで6時間ほどで運賃も800円くらい。
フライトも夜8時なので、テキトーに昼前に出発しときゃええやろと思いきや、フライト当日の8月31日から、まさかのイスラム教のお祭りの犠牲祭の連休初日ということが発覚。
こりゃまずい。
想定内でここからKL空港への直行バスのチケットも売り切れ、普通のKL行きのバスチケットはギリで買えたものの倍の値段。
案の定、道路は大混雑で1時発のバスも1時間遅れ、もう混み過ぎててバスターミナルには入れないから、路上から乗り込んでくれと誘導するスタッフの図がこの写真。
この時点で半分、飛行機には間に合わないと諦めていました。
しかし思いのほか高速道路はすいていて気持ちよく爆走してゆく姿に、このまま行けばギリで間に合う!と少し安堵していたのです。が、途中で高速を降りてしまい、お食事休憩に入っちゃいます。40分ほどシッカリと。
僕はイライラしながら、いや、もうほぼ完全に諦め状態でバスにこもってました。
この時の心境は、<あぁ、チケット代3万5千円がゴミクズだ。。>
それと、
<これはアフリカには行くなということかな?>
という少し肩の荷が下りたような、複雑な感じでした。
1時間以上も出発が遅れたにも関わらずトロトロと出発し始めるドライバーに失望。
いや、ここはマレーシアだ仕方ない。そもそも余裕ぶっかまし過ぎた自分が悪い。
とりあえず、旅人にとって国の祝日ほど怖いものはない。
国によっては国境も閉めちゃいますからね。中国とかチャイナとか、中華人民共和国とか。
アフリカ、マジでやめようか?じゃあどうする?もう南米行っちゃう?あるいは、タイで堕落した生活する?あるいは日本帰る?いや、やっぱ行っとかなきゃだよなぁ。。
そんな気持ちが交錯していた時です、バスはまたも高速を降り始め、いよいよ乗り遅れは確定。
KLの手前30kmほどのスラバヤという町に停まったんです。
がしかし、逆にこれはチャンスなのか、ここで僕は賭けに出ました。バスだともう確実に無理。ここスラバヤで降りちゃってタクシーで向かうという最後の希望。
「おい君、ここはまだクアラルンプールじゃないぞ!?」
バスの運ちゃんにそう制止されるが飛び降り、流しのタクシーを止めます。
エアポート!!!フライトまであと1時間半しかない!!!行ける!!!???
人相の悪そうなオッチャンはひとこと、「OK, I try.(頑張ってみるよ)」
ポンティアンからククップへ行く際にも感じた、タクシーへの不信感。
テキトーに走ってボッタクって割り増ししてごめん、間に合わなかった〜で終わるんかな。
と、思いきやこの運ちゃん、
ガチ爆走。信号ほぼシカト。追い越し禁止無視。
「エアポートまでは普通に国道を使ったほうが近いが、祝日で混んでいるから遠回りをするぞ。」
やばい、惚れてまう。
<<<やっぱ世界的にタクシーってクソッタレですね。>>>
・・・そうでもないかも。ごめん。
間に合うのかソワソワするよりも、事故らないかヒヤヒヤ、でもハンドルテクにホレボレ。
もうこのオッチャンに僕の旅の運命は託されていた。
やっぱ行かなきゃ。
ここでアフリカへ行かなきゃ、俺の旅が完全に終わっちゃう気がするんだよ。
別にチケットを買い直せばいい話だけど、やっぱ萎えるじゃないですか、気持ち的にも財布的にも。
結果、ゲートクローズの10分前、フライト30分前の超滑り込みセーフ。
言い値にプラス10ドル紙幣をチップとして混ぜた。本当に助かった。
これをきっかけに僕の中でのタクシーに対する考えが変わりましたね。
このドライバーじゃなかったらきっと、間に合っていなかったでしょう。
やっぱ俺、超ラッキーマンだな!
よっしゃ、本格始動だ
行くぜブラック・アフリカ!!
次回 アフリカ縦断編
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━───────<ユーラシア編>━━─━──━──
とりあえず日本国旗で先端制圧の写真を撮らなきゃだけど、その頃には空はスッカリ泣き始め、僕の心も泣き崩れていたのでこんなショボいのしか撮れませんでした。
そもそもこれは最南端ポイントじゃないし、あんま撮っても意味ない。
受付で到達証明書ももらっておきました。手書きで名前とパスポート番号と日付を書いてくれます。
へへ、アイザンの手書き。・・・しゅん。
<おいシッカリしろってお前>
・・・ずーーーーーーーーーん。。
<さっさと目ぇ覚ませこのボケがこのボケがこのォ、ヴォケが>
アイザンと目を合わせずに握手してバイバイし、Sound of Love~キミの音(ね)は。~をシャッフルリピートしながら適当な宿を見つけチェックインした。
<一曲だけならシャッフルの必要ねぇだろ>
暗い部屋に入り、部屋の電気をつけた。
が、そこにアイザンの姿はなかった。<バカなの?>
肩を落とし腰もベッドにおろし、そのまま仰向けになり白いシミのある天井を見上げた。
が、そこにもアイザンの姿はなかった。<病院行く?>
・・・ちぇぇーーい!絶対バンコクまで行ったらぁボケが!
帰国したら和幸のトンカツをテイクアウトしてお家でむしゃぶり食うだコノヤロ!
<そうそう、その意気よ>
ブンコーのなんちゃってチャリンコ旅、南の果てより本格始動!爆誕じゃコラぁ!!!
<やってやろうぜ同胞!>
明日からのために念入りにストレッチをしてルートをチェックして早めに就寝だ。
恋は盲目だなじいちゃんよっ!ヘッ!冒険王になるんだよ俺はよッ。おやすみ!
「日本人 イスラム教と結婚したら Yahoo!知恵袋」
眠れない布団の中で、こうググっていたのは言うまでもない。
<さぁ行くぞバンコクじゃなくてメンタルクリニック。>
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【行ってみた】エジプトの歯医者の喜劇!〜愉快なカイロLIFE〜 - Bunkoh Style -WorldWide-