Bunkoh Style -WorldWide-

世界中の果て(先端)を命懸けで制圧しに行く大冒険コメディロマン

【帰国後】人生はネタそのものである。-田舎LIFE-

おいおいおいおい、





なんだこれ。






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絶景かよ。



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31歳、職歴無し、高卒、金も無しで独身彼女も無しの無し無し尽くしの著者、ブンコーです、こんにちは。

こんな底辺スペックな僕だけど、とっても心優しい上に顔がハンサムであることが売りですので、女性読者様からのDM、受け付けております。ほら、小さなお子様にも大人気でしょ、きっと良い旦那になります。どうか、養ってください。


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さて、まだまだ全然ブログに書き切れていないけど4年半に及んだ僕のグレートジャーニー。それ以前の日本の旅を含めると、実に5年以上の旅人生。
やっぱり気になりませんか?壮大な冒険を演じた人間の、その後。



・・・いやだから、俺のその後はさ、自分のことを養ってくれる女性からのアプローチを実家でポリンキーをつまんで、ファミ通を流し読みしながら待っているだけなんだよ。って違う違う。

もはや星の数ほどある似たような旅行の記録よりも、長い長い旅を終えた"元"旅人は、これから一体どう生きていくのか。こっちのほうがむしろ気になる方も少なくないはず。

てことでこれから、「旅、その後」編として僕の現在をたま〜にご報告いたしますね。

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帰国後はその経験を活かせる仕事に就いたり、特に旅に関係なく普通の会社に再就職したり、前職に戻ったり。中には自分で仕事を立ち上げる人もいたり、あるいは、放浪癖が治らずに今度は日本各地を転々とする人もいたり。色んな元旅人がいます。

やっぱり手に職ってのは強いらしく、旅中は看護師さんや美容師さんの人とよく会いましたね。あとはパソコン一つで仕事が出来ちゃうエンジニアさんやウェブデザイナーさんとか。

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僕は手に職どころか、手が凶器なだけなんです。
安心してください、この拳は今や自分と、大切な人を守るための装備ですから。

この歳にして、いわゆる正社員とかも経験が無いので、そうですね、未来は暗いかも?いくらなんでも、遊び過ぎちゃいました。


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なので、もうこの際、遊び続けることにしました。
どっかに就職してみようかと2時間くらい考えたことはあるけれど、スーツをビシっと着て面接に励む自分が気持ち悪過ぎるというか、やりたい入りたい会社とか無いし分かんないし。

結局のところ、やりたい仕事が遂に見つからなかったってことです。
長い長い旅という遊びの中で、あわよくばであれ、やりたい事を見つけられなかったんです。それに関しては正直に悔しいし情けない。

<<旅が終わる頃には、何か掴んでいるはず。>>その期待は儚いものでした。が、裏を返せば、旅をしても見つからなかったという事実、を、手に入れた自分ってことになるわけで、これは実際に旅という行動無しには得られなかったものであり、分かり得なかったこと。

旅の中でにしろ、自分なりに精いっぱい見つけようと考えモガいたあの時間は、決して無駄ではなく、逆に爽快感を産んだのでした。
旅では見つけられないことがよ〜く分かった、そんじゃ次は違う方法で考えてみよう。てな具合で。

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帰国後にやりたい事が分からない状態で僕の冒険は終わったけれど、でもしかし、その悔しさ以上にというか、それを圧倒的に凌駕できるレベルで身に付いたのは、生きる力。だと僕は感じています。

「生きる力」って、テキトーな造語かと思いきやWikipediaにも載ってるんですね。

"全人的な資質や能力のことを指す用語であり、具体的には、「変化の激しいこれからの社会を」生きる力を意味している。 "

だそうです。僕が考える意味と似ているけども、ちょっと違うかな。僕の生きる力とは、






なんとかなるっしょ。


これ。ガチなほうの生存力。僕なりの言葉として、「生きヂカラ」と命名しちゃう。

これは言い換えれば、自信というか、計り知れない度胸というか。いや、バカというか。あれ?これ以上バカになっちゃったらお前、俺の脳みそゴミじゃねぇか。

根拠の無い自信みたいなものは昔から備えられていたけれど、それがある程度の根拠のある自信に変わりましたよ。


覚悟キメて言葉も文化も人も違う世界をたった一人で生き抜いて来たのだから、そりゃイヤでも付きます。1,200円のギア無しのゴミみたいな自転車でシンガポールからアフリカまでウッカリ行けちゃったんだから、そりゃどうしたって付きますよ。


「なんとかなる。」これは、ただの楽観的なものではありません。あるいは、スピリチュアルなものでもない。なんとかなるってのは、勝手に起こるものではなく、無意識に、実は、自分で、どうにかしているということ。

「旅先でハプニングがあったけど、回りの人が助けてくれて、なんとかなった。」

これって実は、回りの人に助けてもらえるように、自分で行動を起こしたからこそなんですよ。

これには運も深く関わってきますけどね。運ってのも全然スピリチュアルなものではありません。自分で引き寄せて、自分で掴んで、自分で育てられるものなんです。この意味が分かった時、きっと貴方は強くなれる。




あれ?なんかゲッターズ飯田さんみたいになってきちゃった。





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現地の人とコミュニケーションが取れたこと、路線バスに乗れたこと、モノを買うことが出来たこと、値切れたこと、これらは文化も言葉もルールも違う世界においては、すべてが「成功」なんです。そういう小さな成功を繰り返すことで、自然と自信が付いてくるはず。

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とりあえず僕は、もちろん悩むけど、人間だもの、なんの悲観もしていない。なんとかなる、なんとか出来る自分を知っているから。そもそもこれで、将来は悲惨ですわ。なんて思ってたらタダのアホですね、自分で決めてきたことなんだから。

それにやっぱり、もう使い古されてる感のある便利な言葉だけど、人生って一回だけだし。いざとなった時、「やり切った!」って感じて死にたいでしょ、生き切りたい。もちろん夢を見るにも見切りが必要な時はあるけれど、とにかくテキトーに就職したってきっとつまんないのは目に見えてて、それじゃ何の為に生きてんのかサッパリ分からない。

なんで生きてんの?楽しむ為じゃないの?って自問自答した結果、面白そぉ〜なとこへ、そして超田舎に住んでみたい欲を叶えるため、帰国後の2週間足らずで地元の東京を飛び出し、乗り込んでみたわけです。

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それがコチラ。高知県の山間部に位置し、あの"日本最後の清流"と言われる四万十川を有する村、十川(とおかわ)。

唯一の交通手段である電車は、1日で片道6便のみ、もちろん一両編成。村でたった一つのスーパーは7時で閉まり、最寄りのコンビニまでは車で40分という素晴らしい立地。こんな辺ぴな場所になんと、安宿が存在したのです。

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その名も「かっぱバックパッカーズ」
まだオープンして2年の古民家の宿です。これは玄関口ですね、ウッドデッキが心地良いですよ。奥には五右衛門風呂も。

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お庭での日向ぼっこは今の時期は最適。

ここは辺ぴな村の中でも更に変な場所にありまして、もう気付きましたね、目の前が線路なんです。河童の看板は今や観光スポットと化しつつあります。もちろんこれは廃線のものではありません。

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現役です。先ほどの十川駅へ向かっていますよ。宿の名の通り、カッパの伝説があるそうで、それを村でも売りにしていてこの電車も、カッパうようよ号って名前なんです。

目の前を電車が走る宿ってのは斬新。しかもこれ、通る際に手を振れば高確率で、ファーーンって汽笛を鳴らしてくれますからね。

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カッパ号と共にこんな新幹線もどきの車体や、土日祝日にはトロッコを従えたものもあります。この四万十川に沿って走る予土線は鉄道ファンにはたまらない路線だそうで、これ目当てに宿泊するお客さんも結構おられますよ。


ね?電車はともかくこんな変なとこにある宿が面白く無いワケがないでしょ?

ちょうど住み込みでのお手伝いさんを募集していたのを発見し、あれよあれよと流れ着いたのでした。

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これが大正解。超充実した日々。

外国人旅行者も多くはないけどやって来て、僕の瀕死状態の英語力を蘇らせてくれる。お客さんと喋ることも立派な仕事であり、これまでの僕の壮絶な冒険の話をすれば、興味津々に楽しそうに聞いてくれる。世界中の多分およそ500軒くらいの宿を渡り歩いてきたことから、オーナーにこれはどうかと提案できたりする。

あれ?なんか、メッチャ旅の経験を活かせてるやん、俺。最高に嬉しいやん、これ。

と、実感する。家事も好きだし、この仕事向いてるかも。自分でゲストハウスをやってみたい気持ちがメラメラと湧き上がってくる。

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ウッカリ調理師免許だけは持っている僕なので、腕を振るっちゃいますよ、任せてください。

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田舎はとにかくおすそ分けを頂く機会が多いってのは本当でした。野菜などはもちろん、四万十川で獲れた天然の鮎も頻繁に、更には近くにある道の駅で働いている友達からは、なんと売れ残ったソフトクリームまで!これ毎回もらう時に拍手しちゃう。


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ところで皆さんご存知ですか?僕がかつては(たぶん)日本でいちばんご当地ソフトクリームを食べ倒した男だということを。世界の果てマニア及び、ソフトクリームマニアでもあるのです。日本一周の旅で、ソフトクリームに10万円使っちゃったレベル。
ameblo.jp気になったかたは旧ブログですが、ご覧くださいませ↑

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普段はアイスクリームで我慢しているのですが、なんとなんと、村で唯一のスーパーでは、毎週水曜日がアイスが半額という奇跡。僕の三大栄養源の一つ、スーパーカップが一つ70円って前代未聞ですよ。

「お一人様全部で5個まで」
という制限も何のその、レジのおばちゃんのシフトが代わるタイミングで2回に分けて10個買い溜め。でもこれ多分バレてる。「出た、スーパーカップの男や。」あるいは、「出た、水曜日の男や。」的な。田舎ってみんな顔見知りなのでね。

てなワケで、朝食はトーストに挟んで一つ、夜にデザートで一つの、1日にスーパーカップ2個を消費する糖尿病まっしぐらな楽しい生活を送っているのです。


そ・こ・で!

「Bunkoh Style見た!」と伝えて頂いたご宿泊者さまには、僕と一緒にタダでスーパーカップを食べられる特典をご用意しております!共に楽しみましょう、同じスプーンで。「はい、あーんして、あ〜〜〜んッあげな〜い」ってしてあげます。え?そりゃ男性のお客様は特典の対象外ですよ、1つあげるので一人で食べてください。

いやいや、冗談です、一緒にストーブの効いた室内で、ひんやり甘い時間を共有しましょう!

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そんな感じでココへ来て1ヶ月半ですが、村の人も本ッ当に良くて、日本が誇る悠久の河川に位置する田舎での素敵な日々を送らせて頂いてます。ちなみに、宿とは別に落花生の収穫の仕事もありまして、来月には柚子の収穫の仕事が決まってます。これに関してはまた別の機会に。

こんな田舎でも、なんだかんだ仕事って舞い降りてくるんですね。田舎だからこそ、特に農業は人手、若手不足なのでしょう。移住者も多く、聞くところによると、家賃は一軒家でも月3千円とかあるようで、60万円くらいで丸ごと買えちゃうようです。それを聞くと、都会でウン千万円、20、30年ローンを組む意味って何だ?と思っちゃいますね。

「田舎は可能性に満ちている。」ってイケダハヤトさんが言ってたけど、その意味が分かってきました。


イケハヤさん、見てます?あなたがそう話していたことが、ここへ来て理解できました。今度一緒に飲みませんか?これも何かの縁だし、同じ高知県の田舎住みでしょ?お酒とおつまみは持って行きますね、まぁ僕はカルーアミルクですけど。料理も僕がするので、その代わりに、ツイッターで僕のブログを紹介してくれませんか?ありがとうございます!

ちなみにこの前、ウチの宿に泊まってくれたそうですね(これホント)、どうもです!またのご宿泊を、心よりお待ちしております。そして、ツイッターで宿の紹介もお願いします。

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(やっぱカツオがうめぇよ。田舎はマジで太りますぞ〜メシが美味すぎて。)

とにかくここを選んだ自分を褒め倒したいくらいお気に入りの場所となりました。第3の故郷と呼びたい、呼ぶ。
すべては、「面白そう」という感覚で選んだ結果。この「嗅覚」も生きヂカラの一つであるはずだ。


チラっと書きましたが、ここへ来て自分でゲストハウスをやってみたい気持ちがかなり出てきたワケで、そうですね、やりたいこと、見つかってるじゃん?ってね。

ただ、それが今すぐに、なのかはまだ分からない。なぜならゲストハウスはいくつになっても出来そうだから。


うむ。悩んで悩んで、悩み倒せ。それが人間でしょう。その答えを見つけることも人生なんだ。もちろん、見切りを付ける時は必要だけど。

生き方に正解なんて無くて、誰に何を言われようが、俺は俺、お前はお前なのである。回りの人と比べるのは時間の無駄。

どっちが安泰か、じゃなくて、どっちが面白いか。僕の人生は振り返ってみればネタそのもの。ナンバーワンよりも、オンリーワンであれ。

生き方に正解は無いけど、今しか出来そうにない事をやるのは大正解。楽しもう、ひたすらに。もちろん、こんなに自由にさせてくれる(もはや諦めてる?)親にも感謝感激でございます。

結局のところ、僕の旅はまだ終わっていないってことですね。


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(ソフトクリームのぬいぐるみを持ってソフトクリームのTシャツ来て47都道府県のご当地ソフトクリームを食覇した24歳の日本一周の旅)

未来は暗いかも、なんて冗談も冗談。かかって来いよ人生、絶対に(もっと)幸せになってやるぜ。


以上、ナルシストぷんぷんの生存報告でした。



・・・気付いちゃいました?この記事は僕の好感度を増幅させる下心が丸出しなものであることを。さぁ、どうか、養ってください。


次回の【旅、その後】編
bunkohstyle.hatenablog.com