Bunkoh Style -WorldWide-

世界中の果て(先端)を命懸けで制圧しに行く大冒険コメディロマン

妄想が止まらないラオス入門記〜自転車で東南アジア一周〜

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【ユーラシア<チャリ旅>編】前回

bunkohstyle.hatenablog.com


ゴミみたいな自転車でシンガポールからバンコクまでのマレー半島縦断を成し遂げた僕。チャリ旅の無限大の自由度と達成感に旅心を完全に包囲され、そのまま時計周りに東南アジアの一周に挑戦することに。

その頃すでにおよそ約2,800kmを走破していましたが、未だにパンク修理をしたことがないどころか、ゴール地点のバンコクでやっと遂にパンク修理セットやスパナなどの工具を手に入れるという、完全に舐めきった奇跡のなんちゃってチャリダーの僕ブンコーは、次の国ラオスにて、一度死ぬのです

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さて、愛しのタイともしばしのお別れ。難なくラオスへの入国を済ませ、まだ未知の国へ踏み出してみると、あれ?なんかおかしい。

実はタイやマレーシアは日本と同じく左車線ですが、ここラオスからベトナムカンボジアは右車線になるのです。これ慣れないうちはすっごい気持ち悪いんですよ。

ちなみに世界的に見ると、右車線がメジャーなんです。左車線なのは55カ国のみだそう。

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それにしても面白いですよ。たった数十メートル歩いただけで国が変わり、右車線になって人の顔つきも言葉もお金も文化も変わっちゃう、これぞ陸路で国境を越える楽しさ。


国境を越えてサクッと20kmで首都のヴィエンチャン(Viang chan)


ここは旅人のあいだでは、とにかく何も無くて「世界一つまらない首都」。などなど散々な言われようですが、実際に行ってみますと、これが意外とですね、いや本当に何もない。

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いやいや、立派じゃないですか。

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これなんてどうです?まるでパリの凱旋門ですよね。まるでと言うか、ソレなんです。
ラオスは昔、フランスの植民地でして、なので本元のソレを参考にして建てたんですね。

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その植民地時代のなごりがコチラ、そうですフランスパン。サンドイッチもよく売られてます。
 

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ラオスはアジア最貧国の一つで、アジアの中でも潤ったマレーシアやタイから来ると、やはりインフラの落ち具合が目に付きます。未舗装の区間はご覧の通り、トラックの後ろなんて視界ゼロ。

自国で製造する力がまだまだ弱く、日用品やお菓子のパッケージ品などのほとんどをタイなどの国からの輸入に頼っているため、貧しい国にも関わらず割り高になります。

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料理は無難に美味しいのですが、インパクトのあり過ぎるやはりタイ料理と比べてしまうと、そこまで特筆することもないかと。

これは魚醤とライムで味付けをしてお肉とミントなどを混ぜ合わせるラープという料理。とっても美味ですが、結局これも本元はタイ料理のようです。場所によってはお肉をナマで頂くらしい。

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このように麺類しかない店も結構ありまして、これどう考えても低カロリー過ぎてチャリ旅には困ります、ヘルシーじゃなくてエナジーが欲しい。ローカルの屋台であれば一食200円ほど。これも120円くらいで頂けちゃうタイのほうが安い。

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屋台メシですと3軒くらいハシゴしなきゃいけないほどの胃袋の広さを持つ僕は、町に滞在中は節約のためにこういったお惣菜屋さんを利用していました。

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ビニール袋でテイクアウト。一つ50円前後とか。お米は自分で大量に炊いてとにかくエネルギーを確保。チャリ旅は絶対的に身体が資本ですからね。

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これは世界中の途上国でよく見る、とりあえず小麦粉を使って揚げてみましたよって食べ物。
油っこいですが甘くて、これが朝食やおやつに最適なんです。一つ10円ほどから。

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とりあえずどうしてもタイと比べてしまってマイナスな点ばかり上がってきますが、しかし、「古き良き時代の残るアジアの国」として、旅人のあいだでは大人気なんですよ。首都から少し走っただけでこんな光景。微笑ましいですよね。

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ひたすらに、ゆっく〜りとした空気感。

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ひたすらに、のどか。

 

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これ何してるか分かります?ダーツ式の風船割りゲームですよ。お祭りなどの行事ごとでも何でもありません、普通に町中にあったお店です、通年営業でしょうか。割った数に応じてジュースなどが頂けるようです。娯楽がまるで戦前の日本のような光景ですね。

いやいや、素朴なのはいいけれど、やっぱ実に遅れている国だなぁ。なんて馬鹿にするのは到底やめといたほうがいいですよ。

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ご覧下さい、全自動の接客ロボットでございます。

いかがです?既にロボットに仕事が奪われているのです。店番いないでしょ?実はAI先進国のトップの一つはラオスだったんです、驚愕は驚嘆ですよ。

孫社長、見てます?あなた後継者はAIにしようだとか言ってたらしいじゃないですか、ラオスおすすめですよ。一応この写真の場所の住所を教えますね、えっと、なるほど、住所無いみたいですここ。自分で探して下さい。

こんな情報をあげたんですから、今すぐにツイッターで僕のブログを紹介してくださいよ。




いやいや、てかそんなの開発できる金があったらまず道路を整備しなさいコラ!客来てるでしょ早く起きなさいコラ!

実はこれ、扇風機の羽を根こそぎ取り除き、その替わりに針金を取り付けてクルクル回してハエを退治する役目だったんです。それはそれで、賢い使い方ですね。

でもとりあえず、ハエ避けもいいけれど、砂埃はまんべんなく被ってるんでそのへんも気にかかけてみてはいかがでしょう。これ焼き鳥でしょ?食いたくねぇよ。


てか、これが例え全自動の受付ロボットだとしても焼き鳥の店番に使うとか素晴らしき無駄遣いやろ。

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この国にAIの時代が来る頃には地球は滅亡しているんじゃないかってくらい、とにかく遅れた国ひたすらな素朴感。これが都会に疲れた現代人に好まれるラオスなんです。




ばつーーーんッッ

 

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ところで、未舗装の道で例のごとくトラックが舞い上げた砂ぼこりで視界が塞がれ、不運にもその間にちょっとした穴があってそこに落ちた衝撃で後輪のスポークが折れました。

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幸いにも次の目的地までは残り数十キロでの出来事だったんで、やっぱ運良いですね僕。一本折れたくらいであれば何とか進むことが出来ました。

とはいえこの時点ではまだ緩いですが、ラオスの見どころが集中する北部は、山脈地帯なんです。つまりチャリ旅泣かせの国なんです。

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ヴィエンチャンから2日かけてやって来たのが、山と穏やかな河のコントラストが美しいバンビエン(Vang Vieng:本来はヴァンヴィエンと書くべき) という町。

はじめ「ばんびえん」でカタカナ入力しようとしたら予測変換で「晩鼻炎」って出てきて吹いちゃった。鼻水が止まんねぇみたいな。さすがは僕のパソコンの頭脳であるインテル、今回も斜め上から来るぶっ飛んだ予測、キレテル。次の暴発も期待シテル。

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ここはラオスを代表する人気の観光スポットの一つで、とにかくゆったりした時間の流れが心地良い。

なにか軽くおやつでも食べましょうかね、え〜っと・・・ほぉ。

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これサンドイッチとかサンドウィッチとかパンケーキとかを売るお店の方々なんですけど、いやいや、これ、まぁ見事にぜんっっっぶ全員が同じメニューですからね。もの凄い品数!ではなくて、それぞれの店が同じメニューを書いてるんです。驚愕は驚嘆ですよ。

他と差を付けようとは微塵も思わないのでしょうか、考えつかないのでしょうか。メニューの書き方だけでも他とは違うスタイルにしたりだとか、ないんですか?もう少しクリエイティブに行きませんか?ジャパネットたかた元社長の高田明さんを送り込んだろか?商売のノウハウをイチから学びなさいコラ。

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どうしてこんなに腹が立ったのか自分でも分かりませんが、普通に美味しいので良しとします。ご馳走様です。

このサンドウィッチを口の周りをびったびった汚しながらグエムルみたいにむしゃぶり食っていた時に、オーストラリアで出会った友達とバッタリまさかの再会を果たしまして、そのまま一緒に地元っ子と遊んで来ましたよ。




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ほ〜ら見てごらん、水切りする時の石はこういう平べったいものを選ぶんだ。それそれ!そういうの!グッド!

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人差し指と親指でしっかり挟んで〜・・・そう!上手じゃん〜!

どうです?僕ってしっかり子供と遊べる男なんですよ。ほら、子供達に大人気です。本当に子供って可愛いですよね〜。何時間でも遊んでいられますよ。










はい女性読者さまからの好感度アップきたこれ〜。

ありがとうございます。ちょうど美人な奥さんを募集中でございます。こんな子煩悩な良い旦那になること請け合いの僕に興味を持たれた方はメッセージを頂ければと思います。たくさんいますでしょ?いいですか早い者勝ちですよ?僕いまモテ期来てますからね?決めるなら今ですよ?残り1ベッドです!みたいな、ブッキングドットコムみたいな。急かすんじゃねぇよってね。

それでは、四六時中パソコンに張り込んでお待ちしております。








あるいは、こういうのはどうです?





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みんな上手だね〜良い子だねぇ〜。美味しいもの食べたい?お菓子あげようか?
それじゃお兄ちゃんが泊まってるお部屋へ一緒に行こうね。






こっちのほうが面白いですか?
どちらにせよ、こんな僕ですが引き続き美人な奥さんお待ちしておりますよ?





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河は夕方になると現地人のお風呂と化します。まぁ〜洗剤をダラダラと垂れ流して、これを続けていたら近い将来、うちの近所の鶴見川みたいになっちゃいますよ。


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ここだけ時が過ぎるスピードが遅くなる魔法をかけられたかのような、ドラクエで言うとボミエという呪文ですかね、間違ってもマダンテとかベギラゴンなんて唱えないでくださいよ?「平和」という文字が目に見えるかのような、落ち着いた癒しの町、バンビエンでした。

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ここは1週間くらいひたすらにノンビリしたい場所ですね。しかし時間のかかる自転車の旅、あまりゆっくりしていられる時間が無いのが悔しいところ。

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折れたスポークはなんとか自転車屋さんで張り替えてもらいました。

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いかがですか?チャリ旅っぽいですよね。予備のタイヤを買ったんです。でもタイヤ交換のやり方はイマイチ分かってないんですけどね。とりあえずでも、相変わらずのハンドルに掛けられた水のペットボトルが入ったビニール袋が、買い物帰りの専業主婦さんみたいですね。


さぁ、身体の疲れも心も癒されたところで、参りましょうか!!



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地獄へ。


次回

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(この記事は2015年3月〜の旅の記録です)