Bunkoh Style -WorldWide-

世界中の果て(先端)を命懸けで制圧しに行く大冒険コメディロマン

やっと逢えたね。〜エチオピア劇場ファイナル-上-〜

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前回

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ガキんちょに石を投げられ物乞いに腕を引っ張られ付きまとわれ、街灯も人もほとんどいない日曜日の真っ暗闇のホテル街をさまよいとりあえず飛び込んだバローホテル。

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なんともこの宿は地球の歩き方に掲載されているようでした。翌日に周辺の宿を当たりましたがWiFi付きの手頃な値段の宿はここくらいでした。手頃と言っても一泊250ブル(約1,000円)もするし、その割りには小汚くてドアの隙間から蚊が入り放題で水シャワー。


首都と言えど見どころも無さそうだしなんか雰囲気良くないし、さっさと出るかなぁ〜。
なんてスマホをいじっていた時でした。


ベッドの上でうごめく虫が目に入ったのです。




・・・なんだこの気色悪い小さなゴキブリのような、デカいダニっぽいような虫は。

ちょっとだけダメージを与えて動きを封じて観察します。
気持ち悪ぃなぁ〜こんなのがベッドを這うなんて。これ寝てる間に耳の中にでも入ったりしたらガチで発狂だなぁ。なんてゾッとする悲惨な想像をしながらググります。



南京虫 画像』




ほう。


まさかッ。




・・・ふむ。




キミなんだね・・・?



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やっと逢えたね。

紹介しよう、コチラが世界中の旅人が恐れおののく、南京(ナンキン)虫と呼ばれるトコジラミさんだ。英語ではベッドバグ(bed bug)と呼ばれ、その通り多くが人のベッドに住み着き、夜な夜な現れては寝ている人の血を吸うというセコイ奴だ。

厄介なのはその血を吸われたあとで、それはそれは猛烈なかゆみに襲われるのだそうだ。場合によって人によってはそのかゆみは何ヶ月も続き、搔きむしりまくった挙句にその痕が生々しく残ってしまうという最悪な結末もあるよう。

しかもそいつらは夜行性というか光から逃げるという特性を持ち、つまり発見が難しい。とにかくこの恐ろしいほどのかゆみから世界中の旅人の間で恐怖の的として有名な虫なのだ。


しかしこの時の僕は、感動にも似たものがあったんですよ。やっと逢えたね、って。
なぜなら3年半以上に渡る世界旅で一度もやられた経験が無かったからです。これはかなり珍しいケースだそうです。過去にマレーシアとカンボジアの宿のドミトリーで同室の人がやられていたのは見届けていたんですがね。

それが、遂に、いや、君がかの問題児かぁ〜って、マジでちょっと感動してましたからね。


・・・いや、でもしかしだな、電気は付けていたし、よりによって俺が寝る前に俺の目の前に現れちゃうって、至極バカな奴だな。急用だったの?

さてはお前、天然だろ?そんで更にB型だろお前?な?そうだろ?
俺とそっくりじゃん、年上からモテるだろお前?な?


なんともウッカリ天然な子で可愛らしいじゃないですか。ホラ、こっちへおいで。

















死ねぇいッ。







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このベッドの住人は彼だけだったようで、無事に何事もなく朝を迎えましたよ。
ってことでバローホテル、ガイドブックに掲載されているようですが、出ましたぞ♪っと。

朝はいつものどこにでもある揚げパン。一つ3ブル(約12円)とかでコーヒーや紅茶と一緒に食べるのが常。コーヒーはゴンダールよりも苦味が強くなった気がします。やはりどうやら南部ほど苦味が強くなるそうです。

なのですっかり甘い紅茶を飲むようになりましたが、これがすんごいフルーティでハチミツっぽい風味でとても美味しいのです。エチオピアではコーヒーだけでなく紅茶も飲んでみてくださいね。

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アディアベバ、やはり首都だけあってしっかり都会です。

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赤道直下に位置せど標高2,400mのこの町の朝晩はこの通り。
アディアベバは世界で三番目に標高が高い首都だそうです。一位は南米ボリビアのラパス3,600m、二位が同じく南米はエクアドルのキト2,850m。

灼熱のスーダンからの急激な気温の低下に体調を崩す旅人が多いようです。僕もその一人。

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昔の日本の車も元気に走ってますよ。この国でもしも唐揚げ弁当を売るのなら、やっぱりインジェラで包み込んで提供したほうが喜ばれるのでしょうか。

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つい最近に運行を開始した中国の支援で出来たトラム。
切符は駅付近で買いますが(2ブル、約8円)、チェックなど無いのでみんなタダ乗り。限りなく利益は無さそう。車内は英語のアナウンスがあったりと気が利くのですが、いかんせん速度が遅い。それでいて4車両くらいしか無いので常に満員。


ここから更に南のアルバミンチへのバスチケットを買いに行ったのですが、チケットは売ってくれるようですがどうやらつい2ヶ月前に、乗り場はアイエルティーナ(Ayertena)という場所に変わったようです。これ超速報です。クッソ面倒くさい場所に変わってます。Googleマップには載っていてマップスミーには出てませんでした。安宿が集まるピアッサから約10kmくらい離れていて早朝出発のバスはタクシー必須です。

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エチオピアスーダンと同じく長距離バスは基本的に早朝発のみ。
前日に交渉しておいたタクシーのオイチャンがしっかりと朝5時に迎えに来ました。この交渉がまた少し大変だった、というか、実はエチオピアは独自の暦に加え、独自のタイム、エチオピア時間をも持っているのです。


日本を含め世界標準がヨーロピアンタイムですが、そのマイナス6時間が現地のエチオピアタイムとなっておりますので、例えば5時に迎えに来てね、なんて言う場合は「エチオピアタイムじゃなくてヨーロピアンタイムでね!!!!」って念を押しておかなければなりません。外人慣れした人はさほど問題無いでしょうが、思いっきり現地の人はヨーロピアンタイムが今何時なのか分からないって人も多いです。


ッあーー言っちゃ悪ぃけど面倒くせぇ国だこと。


ちなみにこの国には13月があるんですよ?わっけわかんね。


アルバミンチ行きのバスは朝5時半発と聞いていたけどそれは空耳だったようで7時にようやくエンジンを掛け始め、しかしながら同時に出発するバスが多数で交通整備も無いもんで、我先にと譲らないクラクション応酬のドライバーだらけでターミナル内は大混乱。結局外に出たのは8時近くでした。


そしてそして出発から2時間で〜〜!


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はい、安定の故障でございます!

ドライバーがよく分かんない部品を持ってまして、仲間と話し合ってますね。
そしてそのドライバーは新しい部品の調達をしに行くのかヒッチハイクして消えました。


2時間以上は待ったでしょうか、乗客の中にはそこら辺の葉っぱの枝を採取して、それで歯を磨いて暇を持て余してました。家で磨きませんか?

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どうやらバスは復活しなかったようで、通りがかったもう一台のバスへと乗り換えです。もうこれアフリカ旅の恒例行事なんですが。


ちなみに僕が乗っていたぶっ壊れたバスは最底辺の3rdクラスの狭くて固い座席のものだったんですが、乗り換えたバスは最上級の1stクラスでした。3rdしか買えなかったんですが、故障でバスのグレードが上がっちゃう喜劇。

もちろん乗り換えのバスには既に乗客がおりまして、乗車率200%になってしまって通路に立ちっぱなしかと覚悟していたのですが、優しいお兄さんが1stクラスの席を譲ってくれたのです。それでも3人シートに4,5人座ってるんで苦しいですけどね、気持ちが嬉しいですよ。

しかし3rdクラス(220ブル)から1stクラスの差額20ブル(約80円)を降りる間際にしっかり請求してきましたからね。皆しっかり払っていますが、いや前のぶっ壊したドライバーか責任者が全部払えや。
まったく日本じゃまず考えられないことが起きるアフリカ、素晴らしい経験ですね。

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そんなこんなでなんとも美味しそうな名前の町、アルバミンチ(Arba Minch)へ出発から12時間以上経過しての夜8時着。お目当の安ホテルは満室、次に安そうな宿も満室、歩き回っている間に物乞いがたかって来て、逃げ込んだちょっと高めのホテルが唯一空いていましたが一泊330ブル(約1,300円)でした。

写真は朝に撮影したもので、一見上品で綺麗な雰囲気を醸し出していますが実際は汚く、部屋に入るなりウェルカムゴキブリさんを6匹殺戮。更にバーを併設していて爆音が漏れ出てくる上にWiFi無しときました。この壊滅的な設備にも関わらずエチオピア旅で一番高いお宿となりました。


今回ばかりはちょっと宿の運が無かったな、そもそもの発端はバスの故障だろ畜生。
そうボヤきながらスマホをいじっていた時です。



ベッドの上でうごめく虫が目に入ったのです。




・・・。

 

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また逢えたね。元気だった?


写真を撮るため多少ダメージを与えて動きを封じています、生きています。

・・・って、いやいや、また俺が寝る前に出てきちゃってお前、急用だったの?
それかもしかして、俺のことが怖いのかな?それで逃げ出したってわけ?

顔はちょっと、田舎のワルみたいなちょっとチンピラちっくかもしれないけど、心は乙女なんだぞ?
この顔でお前、好きなお酒はカルーアミルク、好きな食べ物はソフトクリームと来たよお前。おまけに一番好きな動物はハムスターだぜ?信じられるか?ジャンガリアンまじで可愛ぃよな。

な?乙女だろ俺?このギャップにな、やられちゃうお姉さんが結構多いんだぜ?それをいいことにお持ち帰りし・・・それはいいとして。


安心してな、ほら、怖がらずにこっちおいで。

















アーメンッ。


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このベッドも彼だけだったようで、何事もなく一夜が過ぎていきましたっと。


<下巻>に続く

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