Bunkoh Style -WorldWide-

世界中の果て(先端)を命懸けで制圧しに行く大冒険コメディロマン

蛇口からワカメが出てきた日。〜バリ島周遊・ウブドLIFE〜

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前回

bunkohstyle.hatenablog.com

 


クタが海ならウブドは田園と山。


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標高約600mに位置し緑あふれるこの町の空気は、クタと比べると湿気が少なく爽やか。

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その湿度と人口密度の高さがまた気持ち的にもムンムンなクタでしたが、こちらはなんとも静かでゆったり落ち着いた空気も流れている。

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3日ほどの滞在予定でしたが、それだけじゃ足りないと、この町に入った瞬間に感じましたね。

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気候の良さとゆっくりとした時の流れが漂うこの空間が五感を研ぎ澄ませるのか、アーティストが魂を込めて作り上げられる作品たちはこの町から躍動します。

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芸能と芸術の町、ウブド。そう聞くとあらゆる物がオシャレに見えてくる。

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ウブドスタイルのスタバ。

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オモチャみたいな植物。

 

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僕の一番好きなお花、南国に咲くプルメリアとバイクの色がマッチしていてとてもイイ感じです。
ハワイではプルメリアインドネシアではフランジパー二と呼び、更にバリではジュプンと呼ぶそうです。

 

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アジアといえば市場。いつも活気に満ちていて力強い現地の人の生活を垣間見られる場所。

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値段が明記されていないお土産に、観光客と店の人との商談合戦が聞こえてきます。

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クタでは道を歩いていると「バイク?バイク!?」と頻繁に声をかけられますが、コチラでは「タクシー?タクシー!?」が主流。


旅行者向けだけどリーズナブルなレストランでインドネシア料理を堪能。

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インドネシア風やきそばのミーゴレン、色んな具材を混ぜて食べるナシチャンプル、温野菜を甘辛いピーナッツソースに付けて頂くドガビーフンゴレン。どれも美味。

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賑わう繁華街から30分ほど歩くだけで、そこはもう別世界。

稲穂とヤシの木が風に揺らされそれが伴奏の役割を果たし、そこに小鳥と虫たちが愉快に歌いあげる。

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少し肌寒いくらいの綺麗な空気にまだ優しい朝の日差しをたっぷり浴びて目をつむり、ゆっくりと深呼吸。

早朝の散歩は至福の一言です。



そんなこんなでウブドに魅了され気付けば9日間の滞在になっていました。
泊まった宿は2カ所で、初めは一泊150,000ルピア(約1,500円)のMekar Suci Innというとこに二泊。

とても清潔でホットシャワーにバスタブ付きでベッドメイキングもある。
もちろんwifiもありウォーターサーバーもバリコーヒー、紅茶も飲み放題。

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ひと手間かけられた朝食もとても満足。夕方になると部屋の前にこっそりと蚊取り線香を置いてくれるし、とても気が利く。

からしたら、高級ホテルと同じクオリティでありましたよ。



今思えば1,500円の宿なんてメチャクチャ高い。まだ3年前ですが、その時のウブドはこれで安いほうだったんです。今現在ではビックリするほどドミトリー(相部屋)の安宿が出来ているみたいで、300円台からありますね。


さてウブドで泊まったもう一つの宿はカベラバンガローズ2という一泊130,000ルピア(約1,300円)。

オーナーのおばちゃんは気さくで親しみやすいし朝食もまぁ普通。
部屋はとても清潔とまではいかないものの、角部屋で明るく静かで居心地が良く1週間暮らしちゃいました。

しかし前回の宿と比べるとたった200円安いだけでだいぶサービスが落ちるんですね。

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フルーツ綺麗に盛りつけてくれない。蚊取り線香も無いし、水シャワーだし、たまに水が出なくなるし、極め付けがこちら。



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蛇口からワカメみたいなのが、ハロー!ペタンコ!て出てきましたよ。





なにこれ奇跡の蛇口?


この時思ったことはですね、まぁ、ちょうどね、最近野菜不足を指摘していたところだったんでね、ラッキーかな、なんてね。バカお前、バカ。


愛媛県は蛇口をひねるとみかんジュースが出て?

静岡県はお茶が出て?

ウブドはワカメなんですか?






全然嬉しくねぇ。


今回は一部分だったけどこれがダッパダッパ出てきたら完璧なホラーですよね、髪の毛より怖いかもですよ。
でもそうなると薄毛の方は大はしゃぎの宿なんですかね?すいません。



それで?いやいや、そら気持ち悪くなりますよ。
2日前の夜中でしたね、お腹がパンパンに張って気持ち悪くなって起きたんです。

幸いにも晩飯に美味しく頂いたミーゴレンをもう一度拝むことなく耐え切り、翌朝には回復、腹痛も下痢もありませんでした。


そう、僕はこのワカメちゃんが現れたお水を飲んでいたんです、実験を行なっていたんです。

世界を旅する誰もが知っています、世界中で水道水が飲める国はわずかであると。
東南アジアなんてもってのほかですよ、と。


うむ、それって本当なのかな?誰か試したことあるの?現地人は飲んでるでしょ?案外イケるんちゃう?みんなビビってばっかで飲む勇気がないだ・・け・ゲロゲロげろっぴ。



ガチだ。


てことで本当に控えるべきなんですね。
でも僕は諦めませんよ、これから何年続くか分からない、さすらいの旅人である僕は慣れることを選ぶのです。

日本の水道水はそれはもう世界トップクラスの衛生環境の良さでして、赤子の頃からその水を口にしてきたゆえに汚染されたものに対しての抵抗力を一切持ち合わせていません。

じゃあその抵抗力を付けていきましょ、ってことで、最強の胃を育成するのであります。


その甲斐あってか、それから2年以上の歳月をかけてアフリカはモーリタニアの水道水すらもガプガプいってましたよ。


まぁこんな蛇口からワカメが出てくる宿ですけどね、オススメです!←奇跡がかった締め方


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ウブド滞在中はしょっちゅうバイクを借りてバリの風を切ってました。
周辺には見所が多く、この町を起点として色々な場所へアクセスしやすいです。

前回記事のテガラランやキンタマーニ高原、そして風葬の村。 

ウブドの町の中にあるモンキーフォレストってとこは期待しないで行きましたが割りとシャッター切ってました。 

 

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風葬の村トルニャンに続き、もう一つの先住民族のバリ・アガの村、トゥガナンにも足を運びましたよ。

なんとも、この村の人々は村外の者との結婚は許されない閉鎖的な村なのだそうです。
このように村は石垣で囲まれており、部外者を拒絶しているかのような印象を受けます。

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何十キロもあると思われる岩石をひたすら運ぶ女性たち。首が相当鍛えられているでしょうね。

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無邪気な村の子供たちは、村外には自由な世界があると知ったとき、何を思うのでしょうか。
ちなみに見つけられませんでしたが、この村だけの専用の学校まであるようです。

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村の入場料も寄付というカタチで大体的に観光地化はされておらず旅行客も皆無でしたが、ちょくちょくお土産屋があり、その中でもこの布がよく目に付きます。

これはグリンシンという織物で、ここトゥガナン村の伝統工芸品であり、 手作業のみで非常に高度な技術を要する世界的にも珍しく貴重な織物なんだとか。
布一枚完成させるのに何ヶ月、何年もかかる場合があるとのこと。この布を、世界中からバイヤーが買い付けに来るのだそうです。

村では昔は魔除けの布として使われていたようです。

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これは草のツルを編んで作られるアタと呼ばれるもの。おそらくまだ作製途中で天日干し中?
これもグリンシン同様、この村の伝統工芸で、バリ雑貨といえばこのアタ製品、と言われるほど近年では人気が高いようです。

閉鎖的でここも何だか不気味な村というイメージでしたが、独自の文化を守り続け、アタ製品やグリンシン織りという貴重な物を世に出す、実はたくましくて凄い村でした。
まだまだ村の知名度は低いと思いますが、いつの日か、この村の名が大々的に世界的に知られるようになるのかも、しれません。

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場所を変え、こちらはバリ島の数ある寺院の中でも、もっとも美しいとされるタマン・アユン寺院

バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」

の一つとして2012年に世界文化遺産に登録されたばかり。 ガチンコで登録名が意味不明だが、サンスクリット語でトリは「3」、ヒタは「安全、繁栄、喜び」、カラナは「理由」に由来し、神と人、人と人、人と自然という三者の調和を重視するバリ・ヒンドゥーの哲学、とのこと。








へぇ〜。

 

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これがバリで一番美しいの?

どう見ても気圧変動対応耳栓の生い立ち庭園みたいな風にしか見えないんですけど。 猿から人間に進化していく図のような?

最初の開発段階では2段、そのうち技術も進歩していき数年後には10段ものヒダがあなたの耳を気圧と騒音から完全にシャットアウト!






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こんなくだらない事ばっかり想像して一人でプププっとしてる自分が僕は好きなんです。

しかし寺に興味が無いだなんて、この先アジアの旅はどうしましょうね。
アンコールワットですらふ〜んでしたからね。

 

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タマン・アユンからほど近いジャティルイ村にあるこの見渡す限りの広大な棚田も世界遺産に含まれています。ジャティルイとはバリ語で、「本当に素晴らしい!」という意味だそうな。

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三つの雄大な山を贅沢にバックに従えた開放感バツグンの壮大な眺め。
でも僕は前回載せたテガラランの棚田の方が好みです。あのコンパクトにキッチリとまとまってる感じが。


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バリのラストを飾ったのはここタナロット寺院
干潮時のみ寺院まで歩いて渡ることができるという面白い場所です。

ここもクタから訪れたウルワツ寺院と同じく、西側に面しており夕日のスポットとして夕刻時にはたくさんの人が訪れます。
それはまさに、ラストにふさわしい、心が洗われるようなシーンでありましたよ。

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こんな感じでアチコチとバリの大地を疾走。まだまだ見どころと言われる場所へは踏み込めていませんけどね、それほど奥が深い島なのです。まぁ結局はほとんど寺なんですけど、やっぱ興味ねぇ〜。

バリでの半月にまで及んだ生活。
南国特有なのか底抜けに明るい現地の人たち。そのおかげで楽しく過ごすことができました。

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 行きつけの安食堂でミーゴレンをすすり、満腹中枢が刺激され眠気をも催すが、宿の冷たい水シャワーで脳が覚醒する。

でも、バルコニーで家々の隙間をぬって訪れた柔らかい夜風に当たりながら、近所の人たちの話し声や物音を聞きながら目を閉じ頭を空っぽにすれば、すぐにまた眠気がやってくる。

またこれから踏み入れる未知の世界へ向け、心身共に備えましょう。
さぁいよいよバリを出てジャワ島は首都ジャカルタへ向かいます、どんなドタバタが待っているのでしょうか。

 とにもかくにも、本当に楽しかったです。バリで出会ってくれたみんな、改めて、


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トゥリマカシ<ありがとう>。


(2014年10月14日〜の記録)

次回
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