【シュワっと】スプライトでおしりを拭いた日。〜バリ島クタLIFE -下-〜
前回
スプライトでおしりを拭いた日。
6日間お世話になったホテル「Bali Duta Wisata Beach Inn」。ビーチまで徒歩5分。
あのバイク置き場のとこでマデが毎日だらーんと座っていた。
ツインルーム一泊80,000ルピア(約800円)の恐らく当時のクタで最安クラスの宿。
2人で泊まれば一人400円。3階だったので暑いけどWi-Fiあるしウォーターサーバーもあるし十分。
ホントにささやかですが朝食も出ます。ショボイけどコーヒーが飲めるだけありがたいってもんです。
砂糖入れの中にね、アリさんが住んでいようがね、今更そんなことには動じませんよ僕はね。
オーストラリアではトータル50匹くらいはね、僕の胃の中でね、消化しちゃいましたからね。
しかしこのアリさん、おウチに帰れなくて泣きじゃくってんのか、それとも大好きな砂糖に囲まれて大はしゃぎなのか、どっちなんだろうなぁ〜。
なんていう少しメルヘンチックな想像をかましながら用を足していたある日、事件は起きたのです。
インドネシアは、他の東南アジア諸国と同じく基本は水でおしりを拭きます。
こちらは空港のトイレですが、左にあるホースのレバーを握ると水がサァパーーって出てくる。手動のウォシュレットですね。
まれにティッシュが置いてあることもありますが、安宿にはまずありません。
このホテルにはそのホースすら無く、桶が常備されていてそれで水溜めて自分でシャパシャパしてねって感じ。
で、いざ拭こうとして蛇口をひねるも、出ないんだなぁ〜水が。コノヤロ♪
水が出なくなることはよくあることで、システムはよく分からないけれどその際はスタッフに言えば10分程で出るようにしてくれます。
でも今回はワケが違いますね、静寂を極めた蛇口を見て最初に出た言葉は、
いぃ〜〜〜〜まぁぁああ〜〜〜?
今ぁぁあああッ!!!???
です。
こういう時に限ってミネラルウォーター無いしなぁ。
もちろんティッシュも無いし、タオルで拭くとか勘弁だし。
ホントに人って水が無いと何も出来ないよねぇ。トイレから立ち上がることすら困難ですよ。
頑張ってケツ開かないように上手いこと歩いて、スタッフに言いに行くしかねぇか。
と、思いかけた、その視線の先には生暖かい3分の1ほど残ったスプライト。
・・・これしかねぇ。
ちなみにコーラよりもスプライト派です。どうでもいいわ
スプライトさんもまさか後処理に使われるとは夢にも思わなんだよね、、、コカコーラ社に申し訳ねぇ。
でも、いま僕を救えるのはキミしかいない。キミに決めた。
ダメ、ゼッタイ。なんて言わないでくれよな。
よし、深く息を吸え・・・
・・・ッ
・・・あ
・・・・・あっ
・・・・・・・おぉうっ
はじける炭酸。やかましいお前
スプライトさんの気はほぼ完全に抜けていたのですが、僕のおしりは気合い入りまくりでした。すいません。
まぁこんなホテルですけどね、オススメです!←奇跡がかった締め方
神が宿る?奇跡のゴッドハンドがいるマッサージ屋。
とある日、道端でスプライトを飲みながらほっこり休憩していた時です。
いきなり僕の横に男性が座って来ました。
彼の名はアンディ(イングリッシュネーム)。ジャワ島出身でまたも日本語が達者でありました。
はじめ彼は僕が、ジャカルタ人か日本人かどっちかで本気で迷ったらしい。確かにかけられた一言目がインドネシア語でした。早くも日焼け効果により、日本人には見えないサマになってきたようです。
そんなジャカルタ人に見えた僕に親しみを持ったのか、ご飯に誘ってくれたので付いて行くことに。
連れて来られたのはこんな超ローカルなレストラン。
イカンバカールという色んなスパイスと一緒に炭火でこんがり焼いたお魚です。激ウマ。
上の見るからに辛そうなものは、絶対に食うなよ!と念を押されました。
それを食っちゃイカン!馬鹿ール!すいません。
なぜ食うなって、現地人でさえ火を噴くレベルだからでした。
静岡で日本語の勉強をしたという彼。未だに松島奈々子の大ファンであるという。
その後はアンディお気に入りのオススメのフットマッサージ屋さんに連れていってもらいましたよ。
バリと言えばマッサージ。
先にも書きましたが暇そうにしてるオバちゃんとかお姉ちゃんがよく店の前でたむろって声を掛けてきます。安いとこは当時で1時間50,000ルピア(500円)なんてとこもザラにありますが、やはりそういう店は料金に比例して質もそれなりらしいです。
彼がよく行くというそのマッサージ屋は1時間80,000ルピア。
実はフットマッサージって痛いだけだから好きじゃないんですけど、まぁこういう時しかやる機会が無いので大人しく応じました。
やっぱり足裏のツボを刺激されまくる痛いやつなんですけど、足の裏って、身体の縮図って言うじゃないですか。体のどこが悪いかってのが分かっちゃうらしいじゃないですか。
基本的にどの場所でも少しの痛みはあるんですが、ひときわ痛い部分があったんですよ。気になりますよね。
マジで痛い!そこ何処が悪いの!?って聞いてみたんです。
そしたら兄ちゃんね、ニヤニヤしながらね、しかもニホンゴでですよ、
あたま。
って。
やかましいわお前。
心当たりはあるけどね?
てか他の部位は腎臓とかリンパとかさ、細かく指定されてんのにナゼに頭ってザックリやねん。
右脳とか海馬とか無いの?
横でアンディが爆笑しつつも僕のマッサージは続けられます。
すると今度はですね、やっぱり基本的に痛みがあるんですが、ひときわ痛みが一切無い場所があったんですね。やっぱ気になりますよ。
その部分は全然痛く無いけど、そこは何処?って聞いてみたんです。
そしたら兄ちゃんね、ニヤニヤしながらね、しかもニホンゴでですよ、
ちんちん。
って。
てんめぇええええッ。
「はーーっはっはっはっはーーーー!よッ!さすが早漏!」
そうそう僕はね、その問題点はスタミナでカバーしてるのでそんなに問題ではな、って何を言わすか前。
出会って3時間足らずでね、まぁそんな会話はね、しましたけどね。
いやいやもうね、こんなインチキだらけのマッサージ屋ね、僕は信じませんよ!ね!
ご覧くださいこの実際に行われている様子を!
左の少年はもう、アンディの足を一切見ずにこの調子ですからね。
お前幽霊でも見えてんのかあるいは宇宙と交信してんのか知らんけどよ。
彼の目線の先にはテレビも何もありません、壁です。
いや、ノールックでやるとか、ある意味こいつゴッドハンドかもしれませんよね?
マッサージの神様か何かと対話、受信しそれを忠実に遂行して・・・って、もう文字数の無駄だからやめますね。
まぁこんなフットマッサージ屋さんですけどね、おすすめ、しねーよ。
てかちょっと待てよアンディ、お前なんでここ通ってんの?
ふぅ、まぁいいですよ、頭が悪くて下半身が元気なんすよね。そーですか。そーです、か。
あれ?
それ正解じゃねーか。
ありゃゴッドハンドだぞ!!!!!
痛い悲鳴と爆笑が渦巻く素敵な1時間でした。素敵なアンディとの時間でした。
こんな感じで何かとイベント盛りだくさんだったクタLIFE。
ホテルのすぐ近くにあるカフェでは通りがかるたびに呼び止められ、毎度淹れたてのモカをタダでごちそうしてくれるほど仲良くなっていました。
底抜けに明るくてフレンドリーなバリの人たち、好きです。
出会ってくれたみんなに、ありがとう。
次回
(2014年10月〜の記録 *インドネシアルピアはこの当時のレートです)