Bunkoh Style -WorldWide-

世界中の果て(先端)を命懸けで制圧しに行く大冒険コメディロマン

【こんな写真見たことあるか?】アンコール・ワットに呼ばれた日。~カンボジアの遺跡群~

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「under the Angkor -陰-」



前回

bunkohstyle.hatenablog.com



興味ねェんだよなぁ〜。でもなぁ〜。

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ほいほい。お〜、これね、ラピュタね。

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カンボジアと言えば荘厳で壮大な遺跡群。その内の一つ、プノンペンから3日かけて辿り着いた場所は、密林の中にひっそりと佇む巨大な寺院、ベンメリア(Beng Mealea)


未だ修復がされておらず全貌も解明されていない、東のアンコール・ワットとも呼ばれる廃墟は、その風貌や雰囲気から天空の城ラピュタのモデルとなった場所ではないかと勝手に噂されているものの、実際には無関係らしい。

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鳥がさえずる音だけの、荒廃の美が漂いロマンをくすぐる異空間は、現地の子供たちの遊び場にもなっている。彼らの中には流暢な英語を話し、勝手に案内を始めてガイド料を求めてくる子もいるので注意が必要。

 

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ベンメリアについては以上です。


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おいおいおい、ゾックゾックすんだろこんな道。

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やっぱさぁ、こういうローカルの道中の景色のほうが何倍も面白いんだよなぁ。

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マジか、旅行者が絶対に通らない知り得ない場所に日本語学校?を発見。なぜか栃木県。

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うわぁ〜、ベンメリアより不気味。結婚式かな。


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これぞ現地人の風景。道路脇でフルーツやよく分かんないドリンクが売られています。それにしてもやっぱりカンボジア人ておおらかで、「ハロー!」っておじいちゃんから小さな子まで、手を振ってくれる。

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ベンメリアから半日かけて到着したのは世界中から旅行者が集まる大観光地、シェムリアップ(Siem Reap)

ここはカンボジア随一の、いや、東南アジア屈指の、いいや、世界の中でも指折りの遺跡と言っても過言ではないでしょう、あのアンコール・ワット観光の拠点となる町。


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たくさんの旅行客ゆえに宿の価格競争も激しく、かつては1泊1ドル(約120円)のドミトリーもあったんだとか。日本人だけが集まる宿も1泊3ドルからあり、その安さから毎日グータラして過ごしてしまう沈没した旅人も多い。

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僕も漏れなくその中の一人だったけど、やっぱたまには日本語でたくさん喋りたいですよ、チャリ旅は孤独だもの。同世代の気の合う旅人と出会ってしまえば怠惰な日々だけど楽しい毎日。
しかし、1週間の「身体と心の休養」という名の沈没期間の中で、常に心に渦巻いていたのが、

 
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アンコールワットを見に行くのが面倒くさい。>

でした。興味無いなら行かなきゃいいじゃん、と口で言うのは簡単だけど、それでは済まされないのが世界旅。「もう一生くることはないだろうなぁ。」そう思ってしまうと、行かなければ:have to goになってしまう義務感のような、旅あるある。

と言ってもカンボジア、東南アジアであれば、それに大観光地であれば簡単に再訪できますけどね。先ほどのベンメリアはまさにそれで、町から離れた場所に位置していて、せっかく通り道の近くにあるし、もう二度と来ないだろうし、行っとくかぁ。てな具合。

行きたい:want to goだけでいいのだろうけど、結論から言うと、(頑張って)行っておくと良い。でしょう。案外楽しいかもしれないのは言うまでもなく、案の定つまらなかったとしても、つまらない事が分かっただけでそれは収穫だし、とりあえず、行って後悔したという事例はほとんどありません。

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にしてもよォ〜〜、寺ぁ?人混み?あ〜面倒くせぇ。

世界的に有名な遺跡に対してのこの重い腰が上がらない理由のもう一つに、アンコール・ワットは朝日が映えるそうで、空が大好きな僕には打って付けなんですが、いかんせん起きれない。朝4時とか、僕にとってはまだ夜なんだけど。


がしかしですよ、ズルズルと滞在して6日目でした。その日は何が原因かお腹がユルくて、夜中3時に目が覚めたんです。もちろんそのままトイレに駆け込み柔らかいテポドンを投下して、再びの夢の世界という名の二度寝を満喫しようとしたのですが、感じたんです。



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<これはアンコール・ワットに呼ばれているのでは。>と。


二度寝をなんとか回避し自分の自転車に跨り、まだ暗闇に包まれた町の大地を蹴ったのでした。ちなみに僕のチャリにはライトが設置されていないというバカ丸出しの装備だったんで、スマホのライトを片手に進みます。

その日に見た壮大な朝日が、上の写真。いかがです?つくづく思うんですよ、空に勝る芸術などこの世に存在しない、てね。

ちなみにこの記事の一番初めに載せた写真の-陰-は、朝日が出る前の空の姿です。一番最後に-陽-を載せていますので是非ご覧ください。それらの写真の構図のタネ明かしの必要は無いと思いますが、斬新でしょ?真似してもいいですよ。

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いやはや、良き写真を連発で撮れて、やはりアンコールに呼ばれたのだなぁと感慨深く感じましたよ。・・・いや、厳密には朝日に呼ばれたのかな。・・・いや、あれ?正確には、下痢で目が覚めただけ。

この記事のタイトルは当初、「【こんな写真見たことある?】下痢で導かれた日。~アンコール~」としようとしたのですが、これ捉え方によってはアンコールの意味をはき違えて、何度も下痢して悟りに入った人の写真を見たことある?的な感じになってタイトル事故になりますよね。まぁ正直それが狙いではあったのですが、そっちのほうが確実にアクセス数は増えるでしょうしね。

しかし、原田知世さんや吉永小百合さんなども安心して見て頂けるような清純派の旅ブログを目指しているし、僕の大切な女性読者さまからの好感度も著しく低下しそうなことに危惧したワケです。いやでもさぁ、俺はウンコで笑える大人でいたいんだよずっと。あ〜あ、こんなんだから彼女できねぇんだろうなぁ。

原田知世さんと吉永小百合さん、こんなブログですが今後ともよろしくお願いします。もしよろしければツイッターで拡散して頂けますか?ありがとうございます。引き続き、下品な文言のないクリーンな旅ブログをなんとか目指して参ります。

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さて、アンコール・ワット、というか完全なる天体ショーを拝めたことに満足していたので、下痢気味だしさっさと帰って昼寝しようかと思ったのですが、ここの見どころはアンコールワットだけでなく、遺跡群として大小様々な遺跡が点在しているのです。

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もう来ることはないでしょうから、ケツの穴締めて頑張って行ってみます。これはよく見たら顔だらけの巨大遺跡、アンコール・トム(Angkor Thom)

アンコール遺跡群は仏教遺跡ですが、インドのヒンドゥー教とも深く関わっているようで、顔がたくさんある感じとか、確かにヒンドゥー寺院と似ているような気はしますね。

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トムについては以上です。

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こちらはタ・プローム(Ta Prohm)という寺。ガジュマルがまるでモンスターのような風格ですね。

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以上です。

どれも似たようなものばかりで眠気も退屈さもケツの穴も、色んな意味で限界が来ていたので早退。やっぱ歴史系の観光は苦手だし、誰もが行く場所に価値が見出せない。

ちなみにこのアンコール遺跡群の入場チケットは1日のみ有効な券と3日券、そして7日券の三つに分かれています。この記事では3ヶ所くらいしか紹介していませんが、他にも数多くの遺跡が佇んでおり敷地も広大。そして素敵な朝日を拝めるチャンスにと、3日とか7日券があるのでしょう。

下痢のおかげで今回は素晴らしい朝日を運良く一発で仕留めることが出来たので、1日券で十分満足でした。
遺跡にさほど興味は無いけど、なんとなくアンコール・ワットって有名だし見とくか。って人はたくさんいるはず。朝日もとりあえず見れたらいいや、って方は1日券で全然オッケー。3日券にすると値段が倍近くの62ドル(約7,000円)に跳ね上がるし。

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さて、このまま西へ向かえばバンコクはすぐそこ。つまりは東南アジア一周の完結だ!なんてヤワな考えはなく、遠回りで北へ北上。

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こりゃスゲェ、生活用品の移動販売だ。3台並んでるってことは出勤してんのかな。

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これは陶器?などの移動販売でしょうか、ドアがもぎ取られたトラックも味がありますね。クッソ燃費悪そう。

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これはアンロンベン(Anlongveng)という北部の町にあった湖。美しいですね、アンコール・ワットよりも見とれちゃった。

 

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そして辿り着いたのは、標高約600mに建てられた天空の遺跡とも呼ばれるプレアヴィヒア寺院(Preah Vihear Temple)

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タイとの国境に位置しており、今ではこの寺院はカンボジアの所有物となっていますが、少し前まで醜い奪い合いで死者が出るほど衝突したそうです。こんな素敵な観光資源、そりゃ欲しいですよね。結局は世の中はカネなんですよね。隣り合う国同士って全世界的に99%で仲が悪いと言っても過言ではない。日本も韓国や中国とピリピリでしょ。結局は、カネなんすよ。

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という、プレアヴィヒアの感想でした、以上です。

ちなみに、たまたま日本語のガイドを付けている人の話を盗み聞きしていたところ、寺院へ通ずる道の、この両脇にあるモニュメントのようなもの。これ、男性器だそうですよ。以上です、チンチーン。





・・・原田知世さんと吉永小百合さん、こんなブログでごめんなさい。

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プレアヴィヒア寺院へはシェムリアップからのツアーで行く人がほとんどだと思われるが、自力で行く場合はスラエムという町が拠点となります。安宿もあってローカルな景色を楽しめます。ここからバイクタクシーなどに自分で交渉して向かうこととなるでしょう、僕は往復で10ドルで決着しました。チャリだと上り坂だししかも往復だからダルいでしょ。

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さぁ、ある程度のやり切った感を胸に、カンボジアに心残りはない。やっぱそこまで興味はなくても、自分の中で「行きました」という事実があるだけで、達成感が違いますね。あのとき下痢じゃなければ、世界三大仏教遺跡の一つへたぶんマジで行ってないやろうなぁ。

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どこかオーストラリアに似た景色の中を、懐かしさを感じながらひたすらに地平線を追いかける。このままタイへ戻って、ではなく、


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再びのラオスへ入国。

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なんと立派なイミグレーションでしょう!頑張ってんじゃんカンボジア

ベトナムからの国境のイミグレはただの小屋でしたからね。アジアの中でも最貧国だけど、一生懸命さを感じずにはいられませんね。




・・・って、あれ?立派な建物の中は、もぬけの殻だ。


え?イミグレはあっちだ?



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けっきょく小屋じゃねぇか。

あの青い掘っ建て小屋でパスポートにスタンプが押されます。いやいや、こういう素朴な方が好きですよ僕は。この道を真っ直ぐ、200mも進めば、言葉も文化も通貨も変わります。不思議ですね。



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「under the Angkor -陽-」


いやはや、とってもおおらかなカンボジアの人たちの笑顔は、これからもずっと、僕の心の中にあり続けるでしょう。

なんだかんだ行って良かったアンコール・ワット。ありがとうカンボジア!ありがとう、下痢。

次回

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(この記事は2015年6月〜の旅の記録です)