Bunkoh Style -WorldWide-

世界中の果て(先端)を命懸けで制圧しに行く大冒険コメディロマン

<下巻>あなたはここが何だか分かる?〜ボツワナ、ナミビアを駆け抜けろ〜

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前回

bunkohstyle.hatenablog.com


もくじ

 

高級ホテルに泊まっちゃった僕の末路とボートサファリ

癒しの宿で移動の連続だった疲れを癒し、次に向かう国はボツワナ(Botswana)
リビングストンから国境の町カズングラ(Kazungula)へシェアタクシーで40クワチャ(約450円)。

ちなみにザンビアからナミビアへ直接向かう場合はわざわざボツワナを通らずとも抜けられますよ。

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カズングラはご覧の通り、ナミビアボツワナ、そしてジンバブエと、3つの国と接している。直接ナミビアへ行く場合はもう少し西にある国境から入ります。

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ザンビアの出国手続きは3分で終わるという過去最速のものでした。そして無料のフェリーで国境越え。ちなみにボツワナからナミビア南アフリカにかけてはもう入国でのビザが不要になります。

サクッと入国しそこから10kmほどにあるカサネ(Kasane)という町の宿までタクシーで。35プラ(約400円)。

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ボツワナの通貨、プラ(1プラ≒約11円)。左のコインにはイモ虫が描かれていますよ。幼虫がお金に載るってなかなか無いですよね。何か意味があるのでしょうか。

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カサネではこれまた日本人御用達の4つ星ホテルチョベ(Chobe)サファリロッジに宿泊です。うへへ、たまには贅沢してもいいじゃないですか。今まで頑張った自分へのご褒美ってやつですよ。女子かよ。


そうなんです、ここ、高級ホテルなんです。一泊1万円はくだらないですよ?ほっほっほ。

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「お客様、バッグをお預かり致します。こちらへどうぞ。」

いかがですか?広い敷地内なので僕の寝床までバギーカーで連れてってくれるのです。極楽ですねぇ〜!しかもさすがは高級ホテル、スタッフもなかなか教育されているようで礼儀正しいじゃないですか。


「お客様、到着でございます。こちらがお客様の今夜の寝場所となっております。」


ほぉ、ご苦労だった。チップを少々与えたいところだが、なんせ束の間の限界ギリギリの自分へのご褒美なもんで金がネェんだわ、すまんな。


「何かございましたら何なりとお申し付け下さい。それでは。」


ふむ。センキューベリーマッチ。




で?なるほど、こりゃスゲェぞ。さすがは4つ星だ。


ウェルカムフルーツからのウェルカムシャンパンに舌鼓。アロマが香るジャグジーで汗を流し、華麗にバスローブを着こなし美しい景色が広がるベランダで佇む。そしてフッカフカでモフモフのベッドへダイブ。


この夢の一つが今、目前に迫って・・・






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ベッドはカチカチの土じゃねぇか。

アリすっげぇ。テントに入ってきちゃったお前。ウェルカム蟻ってか?全然嬉しくねぇよボケが。不法侵入の罪で死刑だコラ。




世の中そんなに甘くないんですよ。日本人バックパッカー御用達の4つ星の高級ホテル、にあるキャンプサイトに泊まるんです。一泊10USドル。いつの日か美人で優しい奥さん見つけてモフモフのベッドルームでモフモフするんだよっと。

お高いホテルだらけのこの町に安宿はどこかにあるのかもしれませんが、情報が乏しくとりあえずこのキャンプサイトに泊まるというのが主流なんです。

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安く泊まれるに加え、このホテルから出るサファリツアーが一回30ドル(約3,200円)ポッキリで参加できるという特典もあるわけです。サファリなんてウン百ドルするのが普通ですからね。

アフリカを旅しながら一度もサファリに参加しないのもどうかと思って、この安さならやったるかということでわざわざボツワナを経由したんです。

早朝発の車でのサファリと、夕方に行われるボートでのサファリツアーが毎日開催され、僕はボートのほうに参加しました。

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ホテルの目の前はもう国立公園となっていて、既にたくさん見えてますね。

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バッファローさん。へぇ〜、なんか美味しそう。

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カバさん。顔もっと見せろや。

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鹿さん。遠いしそもそも見飽きた。

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ワニさん。動けや。

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ゾウさん。まぁまぁやな。

あとはよく分かんない小さな鳥とか、イグアナとか。







ボートサファリツアーについては以上です。


やっぱりどうしても、お金を払って動物を見に行くという行為が僕はダメなのだ。そんなん動物園へ行けばいいやんってなっちゃう。僕の中で野生動物はタダで見れてナンボだと思うんですよ。これでも僕は動物が大好きなんですよ?

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でもやっぱりこんな欧米人だらけのボートが集まる光景で既に萎えちゃう。


いやすみません、僕の愚痴なんて聞きたくないですよね。特段楽しめなくてもリーズナブル価格なのでさほどダメージはありません。ボツワナは世界最大のゾウの密集地だそうですよ。キリンさんが好きです、でも、ゾウさんのほうがもっと好きです。って方はウッテツケのツアーではないでしょうかね。

瀕死の移動とみんなが知らない中国人

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ボツワナ滞在はわずか一泊で翌日にはナミビア(Namibia)の首都まで突き進みます。


お” ね” が い” じ ま” ず 停” ま” っ” で ぐ だ ざ い”,,,くはっ。。。


カサネのボートで国境を越えるイミグレーションの辺りからナミビアカティマムリロ(Katima Mulilo)という町まで小型バスが出ています。100プラ(約1,000円)。

そこから更に大型バスに乗り換え、約13時間の道のりを経て首都のウィントフック(Windhoek)まで爆進、380ナミビアドル(約3,500円)。この移動なんですけど、ガチで私、泣きました。

原因不明ですがお腹を下してしまい、バスにトイレは無かったもんで必死に肛門を閉じ続けていまして、いよいよ神様が目前に迫ったので運転中のドライバーに雑木林での野グソタイムの直談判をしたのです。









2回。


気遣ってくれるドライバーさんで猛烈に助かりました。他の乗客さんにもお持たせしてしまい申し訳なかったですが、車内で大還元セールの披露よりは全然マシですよね。後方の席だったのですが、いつでもスタンバイ出来るようにドライバーの横の通路に座っていましたよ。


さて、ナミビアもうここまで来ると縦断の旅のゴールでありアフリカ最大の経済大国である南アフリカと接しているためか、大型ショッピングモールが連立していたりとスッカリ先進的な街並みとなります。と言っても首都くらいですけどね。物価や宿もガンガン上がります。

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南へ近づくと白人さんも多く住んでいるため、なので黒人さんとのハーフの人がよく目に付くんです。ハーフなんでやっぱり、白でもなく黒でもなく混ざり合って茶色いお肌なんですよ。そんでやっぱイケメンで美人。違う人種の血が混ざるとなぜ美形になるのか。

上の写真はそのイケメンハーフでもなんでもなくすみません、ウィントフック在住の中国人の皆さんです。ご縁があってお食事に誘われましたよ。とにかく安定の中華料理、世界の中華ですよ、しかもガチ中国人が作るガチ中華。美味すぎて食い過ぎてまた更に腹を下しました。たくさんもてなして頂きました。


あなたは中国人が嫌いですか?好きではないでしょう?悪いイメージだけがあると思います。


それはきっと「中国人」を知らないからです。

日本の狭苦しい極端なメディアだけを取り上げてはいけません。確かに、ちょっと理解し難い文化もありますし、声が大きいだ汚いだ下品だ諸々ある人も、たくさんいます。実際に彼らにイヤな目にあったかたもいるかもしれません。

でも、あれだけ人口の多い国なんで、そりゃウザい人も多いですよ。でも、ウザくない人もたくさんで良い人もたっっくさんなんですから。

中国を旅しよう。

きっと、中国人の見方が変わるはず。僕は彼らを知ってます、好きですよ。

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今やツアーではなく一人で旅をする中国人バックパッカーもたくさん。みんなとっても人が良いです。この子とか美人だし物凄く気遣いできるしでちょっと恋心を持っちゃいそうでしたよ。

しかし「チンチョン」など彼らをバカにする言葉もあったりで世界中で嫌われてしまう中国。彼ら旅人には何の罪も無いんですけど。でも実際、特段気にしていないようです。もちろん本当のところはどうか分かりませんけどね、ある意味強いですね。

チンチョンと言われて腹が立つのは我々日本人と韓国人でしょう。中国人は好きだけど、一緒にはされたくないというのは矛盾しているのだろうか。


彼らが旅においてとにかく嘆いているのはビザの取得です。同じアジアでも日本と中国籍のパスポートの力は雲泥の差。ボツワナナミビア、そして南アフリカは僕らはビザは必要ありませんが、彼らはすべて取得する必要があります。ヨーロッパすらも必要だそうです。出入国のチケットや宿の予約書やらたくさんの書類を提出し高い金を払い、受け取りに時間も要す面倒くさくて大変な作業です。

それゆえに前にも書きましたが、中国人のビザ取得に関しての僕らが知り得ない世界の情報網が凄いんです。タンザニアでブラジルビザ、そしてここナミビアではなんとアメリカビザの取得が比較的容易だそうです。南米チリでは首都のサンティアゴではなく、有名観光地のアタカマ、の近くのアントファガスタという町でのアルゼンチンビザの取得が簡単で皆んな集まるそう。

アメリカもアルゼンチンも僕らはビザ不要。これも先人の方々のお陰、感謝感謝でございますね。

情熱オトコがゆく、Tropic of Capricorn

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ナミビアに話を戻します。
この国は実は、南部アフリカで一番見どころの多い場所と言われておりまして、世界最古の砂漠や渓谷、オットセイのコロニーやらヒンバ族という個性的な民族などなど目白押しな国なんです。

しかし交通事情が悲惨で見どころへのバスが無いに等しいため、大抵の旅人がレンタカーを利用します。たくさん見て回ろうとすると3〜10日は必要で一人だと高く付いてしまうので、同じ目的のメンバーを集めてから出発するのです。

メンバーと巡り会えずに泣く泣く諦める人もいます。あるいは自由の効かない高額なツアーに参加するか。とにかく見どころ魅力が満載な国なんです。


僕ですか?




もちろん行きませんよ。

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いやいや、世界最古で最大のナミブ砂漠なんてなかなか魅力的じゃないですか。でも行きません。

しかし一つだけ、この国で唯一必ず行きたい場所があります。


まずはバスターミナルから乗り合いバンで100km南にあるレホーボス(Rehoboth)という町へ。50ナミビアドル(約450円)。

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その町から更に20kmほど南下した場所にありますが、ここからはバスが無いのでヒッチハイク
実はナミビアでは交通網が貧弱なのもあってかヒッチハイクはとてもポピュラー。しかし基本的にはドライバーにいくらかを支払う有料ヒッチとなります。

この写真はヒッチ禁止のマークがありますね。そこで停車するのが危険だからという意味だそうですが、皆お構いなくやってます。

乗せる側も小遣い稼ぎになるので結構簡単に停まります。運賃交渉が少し面倒ですが。

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「こんなとこに行きたいってお前、そこで何をするんだ?」

乗せてくれたフレンドリーな三人組。僕が行きたい場所を提示すると、イマイチよく分かってなかったようで、辿り着いた時にようやくそんなとこがあったなぁって感じで思い出したようです。

それほどまでに関心の無い人からしたら、なところ。30ナミビアドル(約270円)で決着。

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なーーんにも無い場所に、その目に見えない線を見せてくれるものがあるんですよ。

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それがこちらです。日本語で「南回帰線」ですね。

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こんな感じで赤道の下に平行する線で、ザックリ言うとその線よりも上が熱帯地域、下が温帯地域で四季がありますよって感じですかね。あとは太陽高度がどうたらこうたら。

果てに次いで大好きな線またぎですが、やっぱり先端と同じでまたぎたくなるし何故か嬉しいですよね?

僕がこのナミビアの南回帰線を切望していたのは、オーストラリアで既にまたいでいたからです。

やっぱりこう、あの頃の自分と繋がった、再会出来たような気がして感慨深いものがありましたよ。この場所の景色もオーストラリアそっくり。最高に楽しかった思い出が脳内を駆け巡ります。

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本当にナミビアでこの線だけを見に来た日本人ってきっと、僕だけかも分かりませんね。興味ある方は是非。横に伸びる線なのでもちろん他の道にも看板があるはず。レンタカー旅ではほぼ必ず通ると思いますよ。

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帰りは難なくフロントガラスが割れたトラックに乗せてもらい、一気にウィントフックまで帰還したのでした。



さぁこれで準備は整った。

サクッと行こうじゃないか、アフリカ旅最後の国、南アフリカへ。
快適なバス会社、Intercapeで680ランド(約6,000円)、約20時間。

 

そのバスは颯爽と、鮮明に見覚えのある南回帰線を通り、グイグイと僕のゴールに近づいていくのでありました。

そう、先ほどの南回帰線の道、南アフリカへ行く際に通るんですよ。つまり僕は写真を撮りたいがためにわざわざ通る道を往復して来たのです。


どうですか?この南回帰線にかけた情熱は。気持ち悪いでしょ?


好きなことにはトコトン火傷するほどの情熱を注ぎ、興味の無いことには目も触れない超極端、THE・B型オトコの私ブンコーがいざケープタウンへ参らん。



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